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「アリオン」
投稿日 : 2003/07/10 22:48
投稿者 Excalibur
参照先
アニメーター・安彦良和が、初めて描いた連載漫画を自らの手で映画化した作品。徳間書店が『風の谷のナウシカ』に続いて製作した、長編アニメーション映画の第2弾(『天空の城ラピュタ』は3作目)。製作母体は、初監督作品だった前作『クラッシャージョウ』と同じくサンライズ。スタッフにもお馴染みの顔触れが並んでいる。音楽担当の久石譲だけは『ナウシカ』からの連投で、独立した作品として楽しむ分にはかまわないのだが、『ナウシカ』と続けて聴くと似たフレーズが耳につく。この傾向は久石の次回作『ラピュタ』へも持ち越され、残酷な言いかたをするならば作曲家としての引出の大きさを問われることになっている。
「昔、神と人が分かたれる以前(まえ)」というのがコピーにひとつだが、ギリシャ神話に材を採りながらも神々の話にはならずに「人」の物語になっているのが特徴。ヒロイック・ファンタジーというよりも史劇といった趣きである。ただし複雑な人物関係が絡み合い、単行本にして4巻に及ぶ長大なストーリーを2時間弱でまとめるのはいささか無理があったようで、夫々のキャラクターの掘り下げが足りずに魅力を損ねた面があるのは残念。その反面、原作よりも端的に人物関係が浮かび上がって、よりキャラクターの配置が見えやすくなっているという利点もある。これは第三者的立場で構成として参加したSF作家・川又千秋の功績だろうか。原作を知ってからでは感激が薄れるという部分もなきにしもあらずだが、それを補って余りある映画としてのパワーもあり、金払って見る価値はある作品だ。
ちなみに当時「(有楽町)マリオンで『アリオン』を見よう!」と言う合言葉(?)もあったが、そのマリオンの試写会で鑑賞。徳間康快社長や安彦監督、主題歌を歌う後藤恭子らの舞台挨拶もあったが、観客席の中に『クラッシャー・ジョウ』の高千穂遙を発見。指定席ではなく一般席だったので好感が持てた。
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作品データ
投稿日 : 2003/07/10 22:49
投稿者 Excalibur
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製作:徳間康快/磯邊律男/春名和雄/伊藤昌典
構成:川又千秋
脚本:田中晶子/安彦良和
音楽:久石譲
プロデューサー:尾形英夫/中川宏徳/山田哲久
原作・監督:安彦良和

(声)
中原 茂/高橋美紀/田中真弓/鈴置洋孝/勝生真沙子/大塚周夫
小林清志/大久保正信/永井一郎/武藤礼子/田中秀幸/小宮和枝
来宮良子/西尾 徳/郷里大輔/島田 敏/太田貴子/宮内幸平
京田尚子/西村知道

1986年
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