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「MIX ーミックスー」 あだち充
投稿日 : 2014/01/23(Thu) 14:52
投稿者 久保田r
参照先
2012年10月17日 小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス

 あだち充さんの代表作の一つ『タッチ』の続編…というほど年代は近くはなく、舞台となっている学校が明青学園であるという他は26年後という時代設定になっている、近くて遠いような遠くて近いような距離感のする続編。明青学園がたった一度だけ甲子園に出場した上杉兄弟の頃のことはもはや伝説という時間設定。

 主役となっているのは、『タッチ』と同じく男子2人、女子1人の合計3人。男女の比率はそのままに、中味の設定を変えており、3人は一つ屋根の下に暮らす兄弟妹(きょうだい)。兄の立花走一郎、弟の投馬、妹の音美という構成で、走一郎と投馬は同じ生年月日だが、走一郎の父親と投馬の母親は亡くなっており、双方の親が子連れ再婚したという設定。音美は、走一郎の実の妹。よって投馬とは血の繋がりはないという関係。

 少々都合のいい家族設定になっていると思うけれど、でもそこにこそあだち作品の萌えのツボがあるかと。ファンタジーの中に現実にこうなったらいいなという妄想が巧みにミックスされており、読者の興味を引きつける要素となっている。また、26年後という時代設定とはいえ、上杉兄弟が活躍した頃のことが自然な形となって表れているので、その点も巧みなテクニックとなっており、当時のキャラクターは登場せずとも同じ世界観で読むことのできる内容となっている。その中で最もはっきりと具体的な形として登場しているのは、音美が飼うことになった犬。パンチという名前で(音美の夢の中に作者が現れて命名)、容姿が当時とそっくりそのまま同じ。

 第1巻では、中学校の野球部のことが描かれている。走一郎はキャッチャーで投馬はピッチャーなのだが、学校に多額の寄付をしているボス気取りの3年生のエースがいるため、投馬はサードのポジションに甘んじている。走一郎は顔がよいためモテるタイプで休日はデートばかりだが、実はシスコン。音美は、吹奏楽部でフルートの担当。少々理由ありな兄弟妹(きょうだい)と、障害だらけの人間関係の野球部の物語。

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