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「10 Stories」 甲斐よしひろ
投稿日 : 2007/05/21 15:41
投稿者 久保田r
参照先
2007年2月7日 日本クラウン

(1)今宵の月のように
 作詞・作曲:宮本浩次/オリジナル:エレファントカシマシ
(2)歌舞伎町の女王
 作詞・作曲・オリジナル:椎名林檎
(3)くるみ
 作詞・作曲:桜井和寿/オリジナル:Mr.Children
(4)ハナミズキ
 作詞:一青窈/作曲:マシコタツロウ/オリジナル:一青窈
(5)夜空ノムコウ
 作詞:スガシカオ/作曲:川村結花
(6)接吻 KISS
 作詞・作曲:田島貴男/オリジナル:オリジナル・ラヴ
(7)恋しくて
 作詞・作曲・オリジナル:BEGIN
(8)色彩のブルース
 作詞:中納良恵/作曲:森雅樹・中納良恵/オリジナル:EGO-WRAPPIN'
(9)すばらしい日々
 作詞・作曲・オリジナル:奥田民生
(10)Swallowtail Butterfly 〜あいのうた
 作詞:岩井俊二・Chara・小林武/作曲:小林武/オリジナル:YEN TOWN BAND

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Re: 「10 Stories」 甲斐よしひろ
投稿日 : 2007/05/21 15:41
投稿者 久保田r
参照先
 難しいかなぁ…このアルバムは…。何ともレビューし難いアルバム。ここ最近ファンになった人には、ヒット曲だらけのカヴァーゆえに受け入れ易いかも知れないが、甲斐バンド時代からのファンには、何とも受け入れにくいアルバムかも知れない。

 もともと甲斐さんは、ジャンルを問わず様々なアーティストの曲を”自分の声で歌う”ことに興味のある人なので、甲斐バンドの初期である1978年にカヴァーアルバム「翼あるもの」をリリースしているし、2003年には同じコンセプトの「翼あるもの2」をリリースしている。そして今回のアルバム「10 Stories」へと続くのだが、コンセプトが前2作とやや異なる。一見すると同じカヴァーアルバムなのだが、選曲のセンスが異なる。「翼あるもの」「翼あるもの2」は、ヒット云々は関係なしにこだわりを感じる渋い選曲で、カヴァーとはいえ甲斐さんの声で歌うとすっかり甲斐さんのものとなるそんな仕上がりのアルバムだった。それゆえに聞いたファンは多かれ少なかれ唸らされたものだったが、今回のアルバムにはそれがない。ヒットチャートの上位に上った曲ばかりで構成されているので、平たく分かりやすい表現を用いると、カラオケのような仕上がりとなっている。それが、ヒット曲をカヴァーすることの壁。

 今回のアルバムの存在意義は、広く浅い切り口を自ら提示し、甲斐よしひろというヴォーカリストを世に披露することにあるのではなかろうか…と、感じ取った。アルバムタイトルを単に「翼あるもの3」としなかったことや、日本クラウンからの第一弾のアルバムであることなどを考え、選曲やアレンジを分かりやすく取っ掛かりやすくした…そんな感じが受け取れた。

 アルバム序盤の(1)〜(3)の構成はさすがの配置。中でも(2)「歌舞伎町の女王」の歌詞は、甲斐さんのフィールドにあるような歌詞。甲斐さんとしては思わず歌わずにはいられなかっただろうと感じられる。(3)「くるみ」のバックコーラスには、桜井和寿さんが参加している。歌は、桜井さんほどの繊細さは感じられないが、しっとりと聞かせるところは共通している。元のメロディーの素晴らしさが感じられる。(4)「ハナミズキ」と(9)「すばらしい日々」のバックコーラスには、甲斐バンドのメンバー、松藤英男さんが参加している。両曲とも際立った個性のアーティストの曲だけに、甲斐さんの声が曲に合っているかどうかとか、きちんと表現されているかどうかといったことは、なかなか判断が難しいところだが、このアルバム自体が聞き手によって判断が分かれるアルバムとなっているので、まずは、甲斐よしひろというヴォーカリストがヒット曲のカヴァーアルバムをリリースしましたというパフォーマンスの点で評価できるアルバムだと思う。
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