「Sometime Somewhere」 小田和正
投稿日 | : 2007/07/30 15:33 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
1992年1月25日 ファンハウス
(1)あなたを見つめて(インストゥルメンタル)
(2)恋する二人
(3)ふたつの奇跡
(4)思い出に変わるまで
(5)あなたを見つめて/冬子のテーマ
(6)君に届くまで
(7)二人の夏
(8)風と君を待つだけ
(9)いつか どこかで
(10)時に抱かれて/正木のテーマ
Re: 「sometime somewhere」小田和正
投稿日 | : 2007/07/30 15:33 |
投稿者 | : 久保田r |
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小田和正さんが初めてメガホンを取った映画「いつかどこかで」のサントラ…とまではいかないけれど、自分自身でフィーチャーしているオリジナル・アルバム。一見サントラ的でありながら、オリジナル・アルバムと言い切れるのは、一曲ごとのクォリティが映画のイメージに頼らずに自立している為。ここにアーティストとしてのプライドとこだわりが感じられる。
映画の音楽を全て本人が手がけているので、やはり劇中で流れた曲に目が行ってしまうが、代表的なのは(5)「あなたを見つめて/冬子のテーマ」と(10)「時に抱かれて/正木のテーマ」。主役二人のテーマなのだが、特に(5)「あなたを見つめて/冬子のテーマ」は秀逸。正木との触れ合いによって頑な心がほどけた冬子が、正木を想って車を運転しながら泣くシーンで流れた曲で、曲を聞いただけで愛しい人を思いやる切ない気持ちになる。小田さんらしいメロディーが詰まっている曲。
他の曲も、劇中で流れた曲があるが、こうしてまとめて聞くと、始めに曲ありきで映画が作られたような気がするほど、アルバムとして確立している。(8)「風と君を待つだけ」は、車のCMソングとしてヒットした曲。映画のイメージを入れつつ申し分なしの構成。繰り返し鑑賞できるアルバム。
「いつかどこかで」の映画レビューはこちら→http://chaos-i.com/review/cinema/patio.cgi?read=804&ukey=0