「REPEAT & FADE」 甲斐バンド
投稿日 | : 2007/09/22 15:15 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
□大森信和/DISC 1
(1)25時の追跡 (instrumental)
(2)エコーズ・オブ・ラヴ
(3)JOU JOU KA (ジョジョカ)
(4)ロマン・ホリデー
□松藤英男/DISC 1
(1)O'l Night Long Cruising
(2)サタニック・ウーマン
(3)レイニー・ドライヴ
(4)メガロポリス・ノクターン
□田中一郎/DISC 2
(1)Funky New Year
(2)ジェシー(摩天楼パッション)
(3)Run to Zero
(4)悪魔と踊れ
□甲斐よしひろ/DISC 2
(1)ハート
(2)オクトーバー・ムーン
(3)天使(エンジェル)
(4)ALL DOWN THE LINE-25時の追跡
Re: 「REPEAT & FADE」 甲斐バンド
投稿日 | : 2007/09/22 15:16 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
バンド解散前のラスト・オリジナル・アルバム。メンバー4人がそれぞれ自身のプロジェクトを受け持ち、4曲ずつ収録。後年、CD化されて2枚組のアルバムとなったが、当時は12インチシングル4枚組というバンドとしてのサウンドへのこだわりを貫いた仕様となっていた。アルバム4枚を収録するボックス型のジャケットは、黒地にアルバムタイトルを記したシンプルなもの。中の4枚のそれぞれのジャケットには、業界向けに解散パーティーを開いた際のスナップ写真が多数配置されている。
解散後を見据えて作られたアルバムなので、メンバーそれぞれの個性がはっきりと打ち出されていて、興味深い仕上がりとなっている。甲斐バンドは、やはりリーダーでボーカリストの甲斐よしひろさんのカリスマ性が広く浸透していたので、メンバーそれぞれの持ち味というのは、ライブに行かない限りファン以外には見え難いものだった。然り。甲斐バンドは、れっきとしたライブ・バンドだった。
だが、このアルバムを聴くと、甲斐バンドの曲というのは、メンバーの力がいつもきちんと溶け込んでいたのだな…ということがよく分かる。バンドなのだから当たり前のことだが、このアルバムでそれぞれのソロにバラしたことで、これまでの甲斐バンドのバンドとしてのクォリティの高さがよく分かる内容となっている。
このアルバムのこだわりは、大森さんの「25時の追跡 」に始まり、甲斐さんのボーカルで終わる「25時の追跡 」だと思う。このアルバムの中での大森さんのプロジェクトは、予想外の喜びをもたらしてくれた。どの曲もしっかりとしたメロディーとイメージが喚起される素晴らしい仕上がり。中でも「25時の追跡 」は、ドラマ性が高く、後年の甲斐バンドの目指した音楽性が見事に表現されている。