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「テクノドン/TECHNODON」 YMO
投稿日 : 2011/12/02 14:29
投稿者 久保田r
参照先
1993年5月26日 東芝EMI(株)

(1)BE A SUPERMAN
(2)NANGA DEF?
(3)FLOATING AWAY
(4)DOLPHINICITY
(5)HI-TECH HIPPIES
(6)I TRE MERLI
(7)NOSTALGIA
(8)SILENCE OF TIME
(9)WATER FORD
(10)O.K.
(11)CHANCE
(12)POKETFUL OF RAINBOWS / ポケットが虹でいっぱい

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Re: 「テクノドン/TECHNODON」 YMO
投稿日 : 2011/12/02 14:30
投稿者 久保田r
参照先
 1983年の”散開”から10年の時を経て”再生”したY.M.O.の8枚目のオリジナル・アルバム。”散開”という表現をしていたものの、事実的には解散なのではないだろうかと案じていた私は、”再生”の報を聞いた時は、(え。あれは文字通りの”散開”だったのか。疑ってごめんなさい)という気持ちで、再び活動を始めたY.M.O.を率直に喜んだ。何しろ”散開”当時は、私は中学生でやっとY.M.O.の音楽を覚えたと思ったら目前に”散開”を控えていたために存分に楽しむことができなかった。あの時味わった切なさを挽回できるチャンスだと感じたしだい。

 そして、手にした”再生”Y.M.O.のアルバム「テクノドン/TECHNODON」は、またしても新たな音楽性を聞かせてくれた。このアルバムを聞いた当時は、私は25歳という年齢でまだまだ感性が未熟で(今もだが)、刺激的で快楽的なものを求める傾向が強い年頃で、正直なことを告白すると少々退屈に感じた(まったくもって未熟者)。だが、あれから15年以上の時を経て、40代となって改めてこのアルバムを聞いてみたところ、なんと時代の流れを見越した音楽表現だろうかと新鮮な思いで感動した。かつてのメロディーの面影を探して聞いているとうっかりしてしまいがちだが、かつてのY.M.O.らしいグルーブ感がちゃんと刻まれてあり、尚かつ時代の流れを見据えた表現が織り込まれてある。10年間という空白の時期を経ても尚停滞していないY.M.O.の「音楽」が収録されている。

 アルバムの特色を言い表すと「アンビエント」の一言。テクノサウンドと環境音楽を掛け合わせたようなアルバムとなっており、サンプリングや朗読などのY.M.O.らしい試みを積極的に取り入れながら、環境に目を向けた音楽となっており、テクノという人工的な音の中にも自然界に寄り添うような音が響いており、全体的にゆったりとした気分で聞くことのできるアルバム。分かりやすく現在の言葉を使用するとエコなテクノサウンドという表現になるのだろうか。

 (4)「DOLPHINICITY」は、イルカの声をサンプリングした曲。続く(5)「HI-TECH HIPPIES」は、かつてのテクノ・ポップを思い起こさせるリズム感のある曲。この2曲が、アルバムの特色を端的に表現しているように思う。全体的に重く低く熟成度のある音楽で満ちている。
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