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「虜 -TORIKO-」 甲斐バンド
投稿日 : 2011/12/05 15:35
投稿者 久保田r
参照先
1982年11月1日 東芝EMI

(1)BLUE LETTER
(2)ナイト・ウェイブ
(3)観覧車'82
(4)ブライトン・ロック
(5)無法者の愛
(6)虜
(7)呪縛(のろい)の夜
(8)フィンガー
(9)荒野をくだって
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Re: 「虜 -TORIKO-」 甲斐バンド
投稿日 : 2011/12/05 15:36
投稿者 久保田r
参照先
 このアルバムの紹介をする際は、必ずこの言葉がつきもの。「甲斐バンドNY3部作第1弾」。前作のアルバム「破れたハートを売り物に」で満足のいくサウンドを得られず、今作から優れたエンジニアであるNYのボブ・クリアマウンテンによるミックスが行われ、第2弾「GOLD/黄金」、第3弾「LOVE MINUS ZERO」のNY3部作が誕生する。

 前作「破れたハートを売り物に」は、甲斐バンドのソウルというかスピリッツが隅々にまで詰まった良いアルバムだと思っているが、音の鳴りや響きといった面を比べた場合、「虜 -TORIKO-」の方が聞きやすいのは確かであろうと思う。(1)曲目の「BLUE LETTER」の出だしのキーボードの音は、繊細でありながらしなやかな音色を響かせており、どんなに年月を経ても時代の古さを感じさせない優れた音が響き渡っている。この曲を筆頭に、当アルバムにはクリアー且つしなやかな、新たなる一歩を歩き出した甲斐バンドの楽曲が満ちている。

 感じるのは、音が単純にクリアーになったということだけではなく、イメージの膨らみが以前にも増して広がったこと。詞があってメロディーがあってそこから生まれる楽曲のイメージがグンと広がっている。ドラマ性がプラスされたと言ってもいいのかも知れない。もともと甲斐さんの綴る詞には、ドラマ性がふんだんに詰まっているが、それがさらに歌の向うにイメージの広がりを伴うサウンドとなった。音から感じ取る部分が広がったことで、一曲ごとの楽曲の中にある空気感までもが伝わって来るようなそんな仕上がりのアルバムとなっている。
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