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「シークレット・ギグ/Secret Gig」 甲斐バンド
投稿日 : 2012/01/07 16:11
投稿者 久保田r
参照先
1989年6月29日 東芝EMI(株)

(1)キラー・ストリート
(2)SLEEPY CITY
(3)東京の冷たい壁にもたれて
(4)ジャンキーズ・ロックン・ロール
(5)HELPLESS
(6)港からやって来た女
(7)青い瞳のステラ, 1962年 夏
(8)ランデヴー
(9)TWO OF US
(10)悪いうわさ
(11)25時の追跡
(12)破れたハートを売り物に

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Re: 「シークレット・ギグ/Secret Gig」 甲斐バンド
投稿日 : 2012/01/07 16:12
投稿者 久保田r
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 CD帯の文章──”86年6月29日、武道館5日間解散公演で日本中を感激させたその2日後、24万ものリクエストに応え、1500人の観客を招いて行われた、あまりにも劇的なラスト・ギグ!!豪華ゲストを迎えた超感動の甲斐バンド結成15周年記念盤。”

 この「シークレット・ギグ」は、武道館5日間解散公演でバンド活動は終わったんではなかったのか?…の2日後に黒澤フィルムスタジオにて24万…または一部では40万という数字が出ている…応募の中から選ばれた1500人を招いて行われた一夜限りのプレミアム・ライブのライブ盤。

 甲斐バンドの解散時は、消えゆく湿っぽさといった空気はなく、「PARTY」と銘打たれた解散コンサートツアーは、真夏の夜に打ち上げる盛大な花火のように、メンバーもオーディエンスも目一杯、力一杯に甲斐バンドの”解散祭り”を盛り上げていた。そのためか今振り返ってみると、あれもこれもといった解散のための催しが企画されては、行われていった印象がある。折しも当時はバブル経済期にあり、社会の情勢とマッチした結果だったのかも知れない。

 武道館を含む解散コンサートツアーでは、完全な形にまで完成度の高いステージが繰り広げられたが、このプレミアム・ライブでは、それとは対照的なリラックスしたムードのラフなステージとなっている。曲目を決めず、短いミーティングでステージに上がり、打ち合わせしながら演奏したというライブハウス出身バンドらしいステージが繰り広げられている。そのため、演奏や音の完成度といったものは、解散コンサートと比べると粗い感じに聞こえるが、その分、”その夜、一夜限りのステージの空気感”といったものがパックされており、実にライブ盤らしいライブ盤になっていると感じるしだい。

 この「シークレット・ギグ」の特徴を列記すると、オープニング・アナウンスは、亀和田武氏。ニール・ヤングの(5)「HELPLESS」は、甲斐さんのヴォーカル。(6)「港からやって来た女」は、ゲストに中島みゆきさん。柳ジョージ&レイニー・ウッドの(7)「青い瞳のステラ, 1962年 夏」は、甲斐さんのヴォーカル。ビートルズの(9)「TWO OF US」は、松藤英男さんと田中一郎さんによるヴォーカルとギター・デュオ。(11)「25時の追跡」は、大森信和さんの演奏。(12)「破れたハートを売り物に」は、甲斐さん、大森さん、松藤さん、田中さんの4人全員によるヴォーカル。

 「最後の最後」がひしと感じられる当ライブ盤を聞いていると、この10年後にバンドが復活するとは、今振り返っても信じられない思い。このライブ盤がリリースされた当時も、復活するとは夢想だにしていなかった。リリースから7年後、復活ライブを知らせるハガキを手にした時には、言葉に言い表すことのできない愕然とした衝撃を味わった。それから現在に至るまで何度となくバンドの復活が繰り返されている。バンドもまた形あるものであり、時代とともに常に揺らぎ変化するもの…をしみじみと感じる世の理。
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