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「THE 甲斐バンド」 甲斐バンド
投稿日 : 2012/01/13 17:41
投稿者 久保田r
参照先
2002年2月8日 EMIミュージックジャパン

(1)NIGHT WAVE (ナイト・ウェイブ)
(2)フェアリー (完全犯罪)
(3)BLUE LETTER
(4)感触 (タッチ)
(5)裏切りの街角
(6)かりそめのスウィング
(7)安奈
(8)テレフォン・ノイローゼ
(9)ポップコーンをほおばって
(10)冷血 (コールド・ブラッド)
(11)ランデヴー
(12)観覧車 '82
(13)レイニー・ドライヴ
(14)ラブ・マイナス・ゼロ

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Re: 「THE 甲斐バンド」 甲斐バンド
投稿日 : 2012/01/13 17:41
投稿者 久保田r
参照先
 1986年の解散コンサートを収録したライブ盤CD。オリジナルは、1986年にLPにてリリース。LPのジャケットのセンターには、ギターの田中一郎さんが解散コンサートで使用したオリジナル・ピックが貼られてあり、枚数限定にて発売された。

 解散コンサートは、私が初めて体験した甲斐バンドのライブであったため、かなり気合いを入れて行ったのを覚えている。当時私は高校生で、私の住む県では解散コンサートはなかったため、学校を早退して新幹線に乗って隣県まで一人で行った。会場の席は2階の後ろではあったが、かなり盛り上がり、興奮冷めやらぬまま帰途に着き、帰りの新幹線の中でその夜体験したライブを忘れまいと何度もステージ上で歌う甲斐さんと演奏するメンバーを思い出して大切に記憶に刻み込んだ。

 当アルバムを聞いていると、その時の気持ちと、脳裏に残っているライブのイメージが浮かび上がって来て切なくなるのと同時に、わくわくした高揚感をも思い出す。当時の私にとっては最初で最後の甲斐バンドのライブであったにもかかわらず、寂しさはもちろんあったもののそれ以上にライブバンドである甲斐バンドのライブを体感できたということの方が大きく、生で聞くバンドの音に圧倒され酔いしれた至福の時だった。この時のライブ体験が尾を引き、その後私は甲斐さんのライブに足繁く通うようになり、ソロからKAI FIVEを経て再びのソロ活動そして最初の甲斐バンドの復活ライブまでと、多くのライブに通い続けた。

 そんな私の個人的な思いは横に置いといても、この解散ライブを収めたアルバムは、バンドの解散という感傷さが感じられない徹底した完成度の高いライブ音源を聞くことができる。「虜 -TORIKO-」以降の曲が多いものの、ライブで盛り上がる曲を軸に構成されたこれらの曲は、(1)曲目から甲斐バンドのライブのクォリティが感じられる。厚みのあるドラムとギターのサウンドに乗り、甲斐さんのヴォーカルが熱を帯びて響き渡り、最高の演奏と最高の歌声が一枚に収められている素晴らしいライブ盤。

 (1)「NIGHT WAVE (ナイト・ウェイブ)」で幕開けスタートという構成は、この曲のファンである私には素晴らしい始まりであるし、(5)「裏切りの街角」は、懐かしくも不変的なかっこよさのあるメロディーが良いし、バラードの代表曲(7)「安奈」に続く(8)「テレフォン・ノイローゼ」は、ギターの弾き語りをする甲斐さんとオーディエンスの熱唱が見事な一体感を生み出している。そして、盛り上がり必至の曲が怒濤のごとく続き、名曲(14)「ラブ・マイナス・ゼロ」にて終幕。ラストの「サンキュー。じゃあね」の言葉は、いつ聞いても胸が熱くなる。いくつかのライブ盤のある甲斐バンドだが、このアルバムは、バンド解散という事情も併せ、特別な思い入れを感じる格別なアルバム。
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