2008年4月16日　徳間ジャパンコミュニケーションズ

（1）ポリリズム
（2）plastic smile
（3）GAME
（4）Baby cruising Love
（5）チョコレイト・ディスコ
（6）マカロニ
（7）セラミックガール
（8）Take me Take me
（9）シークレットシークレット
（10）Butterfly
（11）Twinkle Snow Powdery Snow
（12）Puppy love

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　女性3人組テクノポップユニット「Perfume」の初のオリジナルアルバム。Perfumeのメンバー3人はアクターズスクール広島の出身で、音楽プロデューサー中田ヤスタカ氏のもとで音楽活動を展開しているユニット。

　私がPerfumeを知ったのは、2007年にNHKと公共広告機構が共同キャンペーンを展開した「リサイクルマークがエコマーク」のCMでのこと。NHKの放送で、当時一躍脚光を浴びていたいわゆるアキバ系のアイドルユニットがテクノ系のサウンドに乗ってダンスしているのを見て衝撃を受け、一発で彼女たちの存在を知った。このPerfumeの起用は見事「吉」と出、彼女たちはその後CMや歌番組などに頻繁に登場するようになった。

　10代の頃にYMOにとっぷりと浸かっていた私は、Perfumeの音楽に新しさの中にも懐かしさに似た感覚があり、加えて彼女たちのルックスとボーカルの可愛さにアルバムを聞かずにいられなくなった。私的にCMで聞いた曲以外は外れだったらがっかりだな…という不安もないわけではなかったが、それは良い方に裏切られ、CMで聞いた曲もそれ以外の曲も全部思った通りに、曲によっては思った以上にサウンドが良くボーカルも可愛く、すっかりお気に入りのアルバムとなった。これも時代の波に乗っている彼女たちの勢いの為せる技かも知れない。

　Perfumeの音楽は、一口にテクノポップと言ってもそのジャンルのみに限っているわけではなく、実のところは幅広いジャンルの音楽の要素を取り入れてPerfume独自のサウンドを作り出しているのだが、テクノの特長である「ピコピコ」とした音が全体から聞こえて来るのと、何より彼女たちの感情を抑えた無機質なボーカルがテクノっぽさを纏っており、可愛らしい歌も女性の微妙な心理を突いた歌もみな一様のテンションで歌われているところが特長。だが、一度聞いただけでは同じような印象の楽曲たちも、一曲ごとに世界観が作られてあり、聞き込むほどに彼女たちのボーカルが耳に染み込むようなそんな音楽作りとなっている。

　アルバムの中で気に入った曲は、「リサイクルマークがエコマーク」のCM曲（1）「ポリリズム」と、アルバムタイトルとなった（3）「GAME」と、（8）「Take me Take me」。「Take me Take me」は、「ピコピコ」という音と「Take me Take me」というつぶやくようなボーカルが結構心地良い。そして、ハードなイメージの「GAME」と優しいイメージの「Take me Take me」とのバランスが心憎い。

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