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「SINGLES B-side BEST」 徳永英明
投稿日 : 2008/12/22 16:43
投稿者 久保田r
参照先
2008年8月13日 UNIVERSAL SIGMA(P)(M)

□ DISC 1
(1)奇跡のようなめぐり逢い(2)愛の中から(3)夏の素描(4)さよならの水彩画(5)真夜中のリバティー(6)今はさよならだけを言うけど(7)そして星になったよ(8)ラバーズ(9)道標(10)帰れない二人(11)負けるな(12)桜(13)夢の続き(14)恋の花(15)星と月のピアスと君の夢(16)裸足の太陽

□ DISC 2
(1)太陽の少年(2)ALL MY LOVE(3)Balance(4)真夏のLady(5)限りなく僕らは(6)花(7)恋心(8)live on(9)-君がくれた愛のしるし-(10)愛のヒキガネ(11)MOTHER OF LOVE 小さな未来… (セルフ・カヴァーver.)(12)僕が僕だけの救世主(13)ボクニデキルコト(14)home
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Re: 「SINGLES B-side BEST」 徳永英明
投稿日 : 2008/12/22 16:43
投稿者 久保田r
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 「SINGLES BEST」(レビュー→http://chaos-i.com/review/album/patio.cgi?read=34&ukey=0)と同時発売されたシングルのB面のみを集めたベスト盤。全てのシングルのB面が収録されているわけではないが、デビュー曲「レイニーブルー」のB面「奇跡のようなめぐり逢い」から、2006年のJR東日本のCMソング「恋をしてゆこう」のB面まで、全30曲をセレクト収録。

 徳永さんがデビューした頃と現代とでは音楽シーンが格段と異なっていて、J-POPなどというオシャレな言葉が存在しない20年ほど前は、ニューミュージックという言葉がジャンルを指していて、そのジャンルに属する多くのアーティストは、シンガーソングライターと呼ばれていた時代。自分で詞を書き、曲を書き、歌うアーティストのことで、アイドルとは一線を画す意味合いでそう呼ばれていたが、そうしたアーティスト達が音楽業界を引っ張り、商業的な成立を果たしたことで、現在の音楽シーンに結びついている。

 そんな20年ほど前は、A面の曲とは、いわゆるアーティストの名刺代わりとなる曲で、アルバムの中でも格別の扱いとなっていて、極端な話、A面の曲さえあればアルバムが成り立つようなそんなアルバム作りが行われていた。その頃の音楽シーンが、”代表曲ありき”であった為に(その傾向は現代にも通じているが)、アルバムのトータルなバランスは二の次となっていたところがあり、アルバムを聞いていてもシングル曲だけがやけに耳に残るといったこともザラだった。

 それらを踏まえた上での今回の「SINGLES B-side BEST」。A面のみを集めたベスト盤「SINGLES BEST」よりもアーティスト・徳永英明の成長振りを掴み取ることのできる、ファンならば”ぜひ欲しかった!”と唸ること請け合いのB面ベスト盤となっている。

 A面を聞いた直後にB面を聞くと、この差はなんだ!?というぐらい、B面では力の抜けた自由且つ奔放な曲が多く、まさに表裏一体。B面があってこそA面が輝くといった意味で、A面の裏に甘んじながら、表には出て来ないアーティストの真の顔、真の表現といったものを窺い知ることができる。

 B面の多くは、アルバム収録曲から選ばれることが多いが、徳永さんの場合は、アルバムにも収録しないようなレアな曲を収録することが割とある。セルフカバーであったり、他アーティストへの提供曲であったり。そういった点では、徳永さんのシングルは、アルバムよりも自身の表現力を世に対して試しているような気がする。それらの曲は、それぞれのシングルのB面のみでしか聞くことができなかったが、今回このようにまとめられたことで、多くの人の耳に触れる機会を得ることができた。それらの曲が収録されたこのアルバムを聞くことで、またひとつアーティスト・徳永英明の魅力が広く深まることと私は信じている。

 私的なおすすめは、DISC 1収録(15)「星と月のピアスと君の夢」。恋を失った女性の切なさが伝わってくる詞とボーカルが良く響いていて、好み。
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