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「IN」 田中一郎
投稿日 : 2008/10/29 16:44
投稿者 久保田r
参照先
1988年4月29日 (株)EMIミュージック・ジャパン

(1)ジャンク・TV・ボーイ
  作詞:サエキけんぞう/作曲:田中一郎
(2)Miss Me
  作詞:ちあき哲也/作曲:田中一郎
(3)あり、か
  作詞・曲:中島みゆき/編曲:佐久間正英
(4)Bulldog (一晩中)
  作詞:米米クラブ/作曲:田中一郎
(5)スモーク
  作詞:甲斐よしひろ:作曲:田中一郎
(6)ゴールデン・モーニング
  作詞:SION/作曲:田中一郎
(7)0℃の誘惑
  作詞:サエキけんぞう/作曲:田中一郎
(8)Black is No.1
  作詞:石橋凌/作曲:田中一郎/編曲:竹田元
(9)パス・ミー・ブルー
  作詞:岩本圭一/作曲:田中一郎
(10)嘘─たわごと
  作詞・曲:甲斐よしひろ/編曲:竹田元

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Re: 「IN」 田中一郎
投稿日 : 2008/10/29 16:44
投稿者 久保田r
参照先
 1986年の甲斐バンド解散以後にリリースされた田中一郎さんの初ソロ・アルバム。田中一郎さんの経歴をざっと説明すると、1984年より正式メンバーとして甲斐バンドでギターを担当し、その前は石橋凌さんがリーダーを務めていたARBのメンバーで、出身地である福岡県にいた頃には甲斐バンドのメンバーである松藤英男さんと二人でユニットを組んでいたという根っからのギター少年(青年)。(確か、お父さんが少年院の職員だったので少年院の敷地内に住んでいた…という話を昔甲斐さんがDJをしていた「サンスト」で聞いた記憶が…)

 このアルバムは、甲斐バンドの解散後、甲斐よしひろさんのプロデュースにより製作された初ソロ・アルバム。シングルカット曲は、中島みゆきさんが作詞・曲を手がけた「あり、か」。アルバム収録曲の全曲を田中一郎さんが自らボーカルを取っているが、シングル曲の「あり、か」に関してだけは、甲斐さんとのデュエットとなっている。そしてこともあろうに歌い出しが甲斐さんのボーカルから始まるという一風変わったシングル。要は、中島みゆきさん、甲斐よしひろさん、田中一郎さん3人によるコラボレーション曲ということになるのだが、その為かインパクトのある曲に仕上がっており、特徴あるギターとドラムのリズムが印象的な曲となっている。(中島みゆきさんらしい詞と曲なので、どこかでみゆきさんのボーカルが入っていれば曲の世界観がもっとみゆきさんよりになったかも知れない)

 「あり、か」以外の曲の歌詞提供者にも錚々たるアーティストが名を連ねていて、改めて見るとなんとも豪勢な内容。それぞれに個性のあるアーティストの書いた歌詞となっているが、田中一郎さんの作曲とギターがアルバムとしての均衡を保ち、また一曲ごとのメリハリの付け方は、プロデューサーの腕の見せ所であろうと思う。だがやはり何といっても田中一郎さんのギターの響き。これが一番の聞き所。これまでバンドの音を支えて来た田中一郎さんのギターを前面で味わうことのできるアルバムとなっている。

 蛇足となるけれども、「あり、か」は、甲斐よしひろさんの25周年記念CD-BOX「HIGHWAY 25」にも収録。「嘘─たわごと」は、甲斐よしひろさんのソロ・アルバム「エゴイスト」に甲斐さんのボーカルにて収録されている。やはり自身が携わった楽曲は、自分のアルバムにも入れてこそ完璧となる甲斐さんの仕事振りがここでも窺える(笑)。
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