2002年4月24日　BMGファンハウス

（1）キラキラ
（2）秋の気配
（3）愛を止めないで
（4）さよなら
（5）Yes-No
（6）言葉にできない
（7）緑の日々
（8）Oh! Yeah!
（9）ラブ・ストーリーは突然に
（10）my home town
（11）風の坂道
（12）伝えたいことがあるんだ
（13）緑の街
（14）風のように
（15）woh woh

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　200万枚を超えた小田和正のベスト中のベスト。『LOOKING BACK』『LOOKING BACK 2』でオフ・コースの曲をセルフカバーし、今の小田和正が歌うオフ・コースベストを出していたが、この『自己ベスト』では、今の小田和正が歌う”オフ・コース、小田和正のベスト版”となった。

　『自己ベスト』というタイトルに強烈な印象を受ける。小田さんがここまで自己主張するのは珍しいのではないだろうかという印象。作品で自己の歩みをコツコツと発表して来た小田さんだけに、”公”の中に”私”が感じられるこのタイトルは、小田さんの伝えたい気持ちがこのアルバムに込められているような気がしてならない。今の音楽シーンに対する小田さんのメッセージがこのアルバムに収められているように思う。

　サウンドと歌が一体化した現代の流行曲ではなくて、小田和正の作るメロディーとボーカルがメインのアルバム。単に昔の曲を寄せ集めたベスト盤ではなく、再度レコーディング、マスタリング、ライブ録音も入っているという新作と言える楽曲たちで構成されているので、まさに小田さんが作るべくして作ったベスト盤だと思う。

　ソロのベスト『Oh! Yeah!』と『LOOKING BACK』を持っていたので、『自己ベスト』が出た時には、正直（またベスト盤か）という気持ちがあった。しかし、聴いてみてその気持ちは変わった。このベスト盤は、ありきたりなベスト盤じゃない。しっかりと今の小田さんの気持ちが込められている。聴いて良かった、と思ったベスト盤だった。

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