2006年8月30日　ユニバーサル シグマ

（1）雪の華
（2）いい日旅立ち
（3）あの日にかえりたい
（4）未来予想図II
（5）かもめはかもめ
（6）セカンド・ラブ
（7）シングル・アゲイン
（8）あなた
（9）恋人よ
（10）なごり雪
（11）M
（12）瞳はダイヤモンド
（13）for you…

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　「VOCALIST」シリーズの2作目。1作目に引き続き、女性ヴォーカリストの名曲がズラリと揃っている。

　おかしなことに私は「3」の後に「2」を聞いているが、違和感は、はっきり言ってない。音の古さもヴォーカルの古さも感じられず、徹底したシリーズ全体のアレンジのバランスの良さが感じられる。おそらく「1」〜「3」まで（今後のリリース分も含め）全曲をランダムで聞いたとしても違和感が感じられないことと思う。ヴォーカリストとして安定した力を発揮し続けることのできる、徳永さんのキャリアから生まれるべくして生まれたシリーズだと思う。

　さて、「2」は、幅広い年代にまたがった選曲となっている。気付くのは、中島美嘉さんの（1）「雪の華」と小坂明子さんの（8）「あなた」が一つのアルバムに入っていることで、この2曲の間には30年間の開きがあるのだが、先に触れたようにアレンジのバランスが良いので時代の格差といったものが感じられない。きちんと徳永さんのヴォーカルでまとめられ、どちらも聞きやすい仕上がりとなっている。

　全体的には、通して聞くことのできる水準の高いアルバムだと思うが、1曲ごとにバラしてみると、歌詞と歌声の相性に若干の差があるような感じがする。これは、聞く人それぞれの受け取り方によると思うので、このように思うのは私だけかも知れないが、明るい未来を感じる歌よりも憂いを含んだ歌の方に声の相性が良いように感じたのだが、それは私の聞き込みが足りないからだろうか。いずれにせよ、繰り返し聞くことで深い味わいとなるアルバムとなっている。

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