トップページ > 記事閲覧 
「ヤマトよ永遠に」
投稿日 : 2002/01/02 00:37
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:安藤ありさ/作・編曲:宮川 泰

タイトルに反して(笑)『宇宙戦艦ヤマト3』のEDの1つで、カップリングはもう1つのEDで堀江美都子さんの歌う「別離」である。ファンはご存知の通り、この曲は一般公募されて入選した歌詞に宮川先生が曲をつけたもので、ヤマト関連では唯一阿久 悠先生が作詩をしていない楽曲である。
そのせいか、歌詞の内容も女性ヤマトファンが書きましたという感じに思える。パート1の時代の"男のロマン"という主題から、"宇宙の愛"への移行があるのだろう。女性ファンも増えたのだから当然だが。ちょっと甘さがあるセンチメンタルな内容だ。
さすがに詞をつくる方もプロではなく、また曲作り自体をあまり意識しないで作られたものだろうから(お互いにフィードバックし合う共同作業ではないから)、イマイチ歌詞のメロディへのノリが良くないような・・・。阿久 悠先生なら「ヤマトよ 君」という歌詞は書かないだろうし、特に「き〜みぃ〜♪」という部分はメロディとの相性が良くないように思える。言葉自体のもつメロディが活きていない。例えば「ヤマトよ いざ」の方がメロディにはハマると思う(ちょっとダサイが^^;)。こうして聴くと、やはり昔のプロの作詞家はスゴイと思う。作詞家もまた作曲家(というか作韻家)なのだろう。
とはいえ、さすがに御大宮川先生! 素晴らしき引き出しの多さ!音の魔術師である。起承転結に緩急の差もつけて歌詞のイメージをより色彩感豊かなものにしている。もっとも、メロディをつけるだけで精一杯だったのか、アレンジは取り立てて言うべきものは少ないと思う。
この辺は、ヤマトという作品のイメージの固定化や、アニメそのもののステロタイプ化・・・というよりはファンのステロタイプ化と言うべきか・・・あまり下手な冒険は出来なくなったとも言えるのかもしれない。
実際、この年代の佐々木さん絡みの楽曲はどれもシックなバラードが多く、どれも似たような印象を受ける。
もっとも、やっぱり佐々木さんが歌ってこその「ヤマト」であるし、この手のアニソンでこそ佐々木さんの歌唱も映えると思う。
やっぱりピコピコは似合わない。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -