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「宇宙戦艦ヤマト’83」
投稿日 : 2002/01/04 01:43
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:阿久 悠/作・編曲:宮川 泰

『宇宙戦艦ヤマト完結編』のプレイアウト時のEDとして使用された曲で、「宇宙戦艦ヤマト」の再録バージョンである。
ヤマト10年間の思いを込めて、新たにアレンジを施した新吹込みということで、ささきいさお氏もかなり力と情熱を込めたもののようです。
スタッフの「ヤマトは偉大な作品だ!」という思い入れが込められたようで、『完結編』のサントラ全体に言える大作主義、クラシカルでオペラチックという傾向は、この曲でも顕著です。
イントロのスローなアカペラで始まる部分は、『完結編』が正調パート1続編であることの証左でもありますし、また原点からの総括をもくくるものとして意味あることだと思います。
ただ、作品自体がヤマトファンの間でも冷めた目で見られるせいもあるし、またEDがやたら長く、曲だけで3曲もかかり、しかもその最後なので、正直ちゃんと聴いていた人がどれだけいたのやら(爆)まして、この後に及んで「イスカンダル」というのも、と感じたファンも結構いたんじゃないでしょうか?
そういうことは抜きにして純粋に楽曲として今聴いてみても・・・やっぱりオリジナルの方が良いと言わざるを得ないのです。
まず、曲のテンポがゆっくりである。キーもささきいさお氏に合わせて半音下げているようにも聞こえる(スイマセン聞き分ける力量はありません。因みに近年は半音下げて歌うことが通常です)。実は、とあるイベントに参加した時、ささきさんが音合わせを兼ねて歌われたのが、この「宇宙戦艦ヤマト'83」で、歌い終わって「ゆっくりだねぇ」と言っていたのが印象的であった。どのテンポやバージョンにしても名曲になるのがこの曲だから、決して悪くはないが、やっぱりアップテンポか、さもなくば思いっきりスローの方がこの曲は映えると思う。その意味でも中途半端な印象だ。
アレンジもオペラチックなのだが、フルートのような高音の楽器も何故かメインにミックスされていて、妙に軽く聞こえるのも疑問である。タットコタットコというドラムのリズムもボレロ風なのだが、スピード感に欠ける。多人数の男性コーラスとほとんどユニゾンで歌うのも、かのミュージカル・アカデミーやロイヤルナイツのハーモニーとは異なり、まるで紅白のトリを務める大物演歌歌手みたいで洗練さに欠ける気がする。全体的に緊迫感が薄く、動と静のうねりやからみが少ないようだ。
ささき氏のボーカルも、本人もおっしゃる通り、どこかこう「流れていない」感じだ。何か10年の思い入れが強すぎて、イントロは随分タメを効かせていて、ちょっとわざとらしいが、逆にメロディは譜面どおりに歌い過ぎて端整すぎる感じだ。当時、あまりに歌い慣れて、歌が流れてしまっていたので、あえて初心に帰って区切って歌ったそうだが、かえって良さが出て来ないから、歌とは不思議なものである。
最近は、そんなことも踏まえて、ほどよく流れるように歌われている。何回聴いたか分からないが、やはり名曲!今もエバーグリーンなスタンダードである続けているし、新たなファンも生み出している。流行歌が単なる消費やコミュニケーション手段と化して、次々と古びていく中で、四半世紀近くアニソンのトップであることは、聖書なみの領域だ!2003年秋には「新ヤマト」発進が決まったそうで、歌もこの歌。どういうアレンジになるのだろうか!?
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Re: 「宇宙戦艦ヤマト’83」
投稿日 : 2005/01/30 19:10
投稿者 Excalibur
参照先
初めて紹介されたのは「オールナイトニッポン」の特番だったが、その時はアカペラで歌う1コーラス部分だけ。聴いていてゾクゾクした。わぁ、こういうアレンジもあるんだ、と素直に感動した。
その後レコードが出たので買って聴いたのだが、2コーラス目3コーラス目はごくごく普通に再演奏・再録音しました、という感じでガッカリ。1コーラス目だけで充分、と思っていたら今度は劇中では2コーラス目以降しか流れないので二度ガッカリ。宇宙空間に消えゆくヤマトの姿にダブって、1コーラス目のアカペラ・ヴァージョンが流れていたら、もっと感動できたのに・・・という思いは今もある。
梶原さんが書かれているように原曲に比べキーが低くテンポが遅め、更に大コーラス隊(?)が盛り上げているが、個人的には「これで最後!」というムードが出ていて悪くないと思っている。言ってみれば、コンサートのアンコールで出演者全員で歌っている感じだが、これ「だけ」を取り出してみるとメイン・ヴォーカルが埋没していて不満が出るのも確か。
そういえばこの大コーラス隊、やったら西崎プロデューサーの歌声が前面に出てるんだよなぁ・・・。
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