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「ヤマトの賦―海神(わだつみ)―」
投稿日 : 2001/04/23 22:31
投稿者 Excalibur
参照先
『宇宙戦艦ヤマト/完結編』挿入歌<古代(おれ)とヤマト>のB面曲。
シリーズを総括するような歌詞、そして雄大なメロディーだが、劇中では使用されず。今回の『ヤマト・ザ・ベスト』の選からも漏れた隠れた名曲である。
発売後に<ヤマト10年の賦>という似たような題名の別の歌も作られたので、余計地味な存在になってしまったのかもしれないが、実は「はるかなる時を行き/暗黒の海を渡り〜」という三番の歌詞が、『完結編』ポスターのコピーに使われていたり、とちょっと無視できない存在のはずなのだが・・・。
唄うは勿論、ささきいさお。
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Re: 「ヤマトの賦―海神(わだつみ)―」
投稿日 : 2002/01/03 23:25
投稿者 梶原正義
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作詩:阿久 悠/作・編曲:宮川 泰

個人的な意見で恐縮だが、この歌を聴くと『完結編』で沖田艦長を乗せ最後の航海に大海原より飛び立つシーンを思いだす。何故、この歌が使用されなかったのか今もって不思議である。
トラ○ザムや桑○"ストップモーション"○子の挿入歌に劣るものはないと思いますが・・・。
『完結編』のサントラ全体に言える大作主義、クラシカルでオペラチックという傾向は、この曲でも顕著です。イントロからしていきなり男女混成の大合唱団のコーラスですし、オーケストラも随分と壮大で分厚いものです。歌詞もこれまたアニメらしからぬドラマチックな感じですが、アレンジも含めて決して違和感はなく、むしろ非常に高い完成度に純化されていると思います。
この分厚い声の壁と音をバックに歌うささきいさお氏のボーカルの底力のスゴイことスゴイこと。歌詞のコトバ1つ1つを丁寧に歌い込み、またコトバを響かせている。「あ〜あ・・・」という低音の伸びは大海のうねりのように攻め上がって来て、そのコントロールの加減も見事で、まさに至福の瞬間である。川島和子さんのソプラノ・スキャットもアニメの最高の表現の1つだと思うが、ささき氏のこの地鳴りのような低音もまたアニソンの最高の瞬間だと思う。しかも、オペラ歌手にあるような堅苦しさがないのも大いに魅力的だ。まさにアニソンの大王様と言うべき堂々とした歌いっぷりであり、昨今のアニソン歌手には出せない力量のほどである。そのボーカルに絡む抑揚の効いたストリングスも見事である。
ただし、ここまで完成度が高いと、もはやアニソンの範疇には入りきらないと思う。少なくとも「テレビまんが主題歌」ではなく、むしろ大河ドラマか壮大な映画の主題歌に合うかの如き風合ですらあると思う。アニメ映画をつくり続けたスタッフにして見ればハリウッドが最終目標なのだろうし、その思いはある意味で達成出来たと思う。しかし、アニメも含めサブカルチャーや文化そのものもナンパ化、まったり化の道を突き進む訳で、アニメファンにはもはや敷居が高すぎるように思えるのかもしれない。
ささきいさお氏の入魂のボーカルを聴くにつれ、こういうレベルの高いスタッフの力量や楽曲を活かせない日本の文化レベルは残念である。
もっとも、ハリウッドも80年代以降、音とスターと特撮による娯楽・産業主義に徹するし、映画音楽も専門家によるものからロックスターによる楽曲提供・ヒット量産方式へと変わってしまう訳で、時代の推移とはいえチョット悲しい。
それにしても、絶対に無理とは承知でも言ってしまいたい!
「何故、大河ドラマにはテーマ曲に"歌"が入らないのだ!!」・・・この歌なんかまさにハマルと思う。「ヤマト」というタイトルを外せば、もっと普遍性のある内容の歌である。
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