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「ベイジル・ポールドゥーリス」
投稿日 : 2007/02/12 10:09
投稿者 Excalibur
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出会いは『コナン・ザ・グレート』。予備知識殆どナシで観に行った映画だったけど、音楽が妙に印象に残っていた。
その2年後だったかに公開された『ミラクルマスター/七つの大冒険』という映画、何故かたまたま聞いたラジオスポットで使われていた音楽がその『コナン』のものだと気付き、それで作曲家の存在を強く意識するようになる(実際の音楽担当はリー・ホルドリッジ。こちらも悪くなかったが)。

一般的にその名前が知られるようになったのは『ロボコップ』の頃だろうか。無骨でパワフルな音楽は、正にヒーロー物に相応しい出来栄え。
パート2ではスタッフ入れ替えのために登板叶わなかったが、パート3では復帰し、全世界の「ロボコップ」ファンを安堵させた。

その監督のポール・ヴァーホーヴェンとは『グレート・ウォリアーズ/欲望の剣』や『スターシップ・トゥルーパーズ』などでもコンビを組んだが、やはり盟友となると大学時代からの付き合いだというジョン・ミリアス監督の名前は外せない。
前述の『コナン』もそうだが、『若き勇者たち』、『戦場』、『イントルーダー/怒りの翼』などなどマッチョな作品を好むランディスの作風に、ポールドゥーリスの音楽は欠かせない。

一方で雄大な自然を謳ったものや、リリカルでセンチメンタルな旋律を奏でられるのも特色である。
ミリアスと組んだ『ビッグ・ウェンズデー』を筆頭に、『青い珊瑚礁』、『ブルー・ラグーン』、『青い恋人たち』、そして『フリー・ウィリー』。英雄讃歌と自然への賛美がブレンドされた『ジャングル・ブック』などの秀作もある。

個人的にお気に入りなのは『レッド・オクトーバーを追え!』と、アトランタ五輪の開会式で使われた音楽で、どちらもエンドレスで聴き続けたことも。
スティーブン・セーガルとのコラボレーション作『沈黙の要塞』や『暴走特急』、自作のパロディ的要素を持った『ホット・ショット2』なども繰り返し聴いていた。

ここ数年、ファンタジー系のアドベンチャー映画が沢山作られるようになったが、このジャンルには正に相応しい作曲家。是非とも参戦を望みたいと思っていた矢先に訃報が届いてしまった。
昨年11月に癌で永眠。61歳はあまりに早すぎる。

主な作品 
『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』、『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』、『レジェンド/三蔵法師の秘宝』、『フリー・ウィリー2』、『恋するための3つのルール』、『レ・ミゼラブル』、『名犬ラッシー』、『ウインズ』、『ハーレーダビッドソン&マルボロマン』、『ホワイトファング』、『アイアン・イーグル』etc
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