1993年12月10日　（株）扶桑社

　「大人養成講座」の第2弾。「大人〜」では、男性も女性もひっくるめた”大人の付き合い方。たしなみ方”が書かれていたが、今回は「大人の女」に焦点を絞った内容。改めて「大人の女」という冠を付けて出版されているあたり、大人の世界では案外と女性の存在価値が大きいことが分かる。

　「大人の女養成講座」とはいえ女性に向けた文体にはなっておらず、また、男性にとって都合のいい大人の女になる為の講座内容ともなっていないので、女性にも男性にも大人の女の在り方について習うことが出来る内容となっている。むしろ男性が読むことで、日常生活で大人の女への接し方を学ぶことができて好感度が上がるかも…知れない。（あくまでも、かも、ですが）

　本の中味は、大きく3つの編に分かれていて「第1編　大人の女のお仕事」「第2編　大人の女のおつきあい」「第3編　大人の女の恋愛＆結婚」という区分。「第1編　大人の女のお仕事」では、「お約束ギャグを使いこなせば、どんなオヤジ攻撃も怖くない！？」「各方面からの「女のクセに」という視線を華麗にはね返す方法」などなど。「第2編　大人の女のおつきあい」では、「エステや美容整形を話題にする時のセオリー」「お友達の結婚式では自分の感情をコントロールして楽しもう」などなど。「第3編　大人の女の恋愛＆結婚」では、「どうでもいい男に誘われた時の当たり障りのない断り方」「結婚できないを結婚しないに変える理論武装のコツ」などなど。

　特に「第3編　大人の女の恋愛＆結婚」は、不倫や体の関係そのものについて突っ込んだ内容となっているので、女性にも男性にも何らかの参考になることが書いてあるのではないかと思う。「大人の女」とは、接し方一つでよりよい人間関係を築くことができる重要な存在ということがよく分かる。

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