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「あらすじとイラストでわかる聖書」
投稿日 : 2012/06/28 16:23
投稿者 久保田r
参照先
2011年12月11日 文庫ぎんが堂
<収録内容>
旧約聖書/新約聖書/キリスト教の歴史/キリスト教を説く言葉/キリスト教の聖遺物/キリスト教と論争


 豊富なイラストと絵画と写真と図によって聖書とキリスト教について分かりやすく解説している本。神と人間のやりとりを壮大なドラマで綴った旧約と、イエスの教えを弟子たちが福音書という形でまとめた新約の二つの聖書について要点をかいつまんでイラストを用いながら解説している。

 解説の特徴としては、旧約と新約のどちらもほぼ等しい分量で淡々と解説がなされている点。そのため、ドラマチックな展開の多い旧約の解説はあっさり感があるが、イエスの教えと奇跡をまとめた新約の解説はイエスの一生がわかりやすく記されている。聖書とイエス・キリストは深く結びついた関係であるし、イエスは神の子であるため、イメージとしては肉体を持った人間とは異なる存在のように感じるのだが、新約を読むと神の子として生まれながらも人間のように食べて暮らし、磔にされて血を流して絶命したという一生についてこの本では分かりやすく解説している。しかしイエスが普通の人間とは全く違うということを知らしめているのが、絶命三日後に復活するという最大の奇跡。イエスは、40日間に渡ってこの世にとどまって弟子たちに復活の奇跡を見せる。

 全体のおよそ半分で聖書について解説し、残りの半分でキリスト教の歴史や言葉や語句の説明、この世に残っていると言われるイエスとキリスト教にまつわる聖遺物の紹介、そしてキリスト教の抱える社会的問題についても解説している。特に後半の聖遺物の紹介と社会的問題については、現在の世界の問題とも関わっている事柄が多いので興味深い。キリスト教には今なお多くの謎があり、多様な見解や見識があり、多くの人々をその渦中に置いている。そこから生まれる多くの出来事の中には、時に歴史に刻まれる大きな出来事もある。始めに旧約聖書があり、次にイエスが誕生し、弟子たちによって新約聖書が作られ、世界中に広まって今なお大きな影響力を持っているキリスト教について、この本は読みやすい言い回しとたくさんのイラストで分かりやすく解説している。

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