話題になった江角マキコのヌード写真集。
しかしこういうのは難しい。ファンタジックな面を全面に出しているのだが、日本人を素材にした欧米的幻想世界というのが、どうもしっくりこないようだ。そもそも江角マキコというキャラクターに、ファンタジーという世界が適しているのかという疑問もある。また、写真集に即物的な価値を求める人にとっては、戸惑いが強いだろう。
タレントは素材であり、かつ商品であるわけだから、写真集を作る際はその商品のウリ（消費者が求める商品の価値）を的確に判断して素材を料理しなければいけないはずだが、実際はどうも「芸術」の名の下に勘違いした写真集がたくさん作られているように見受けられる。そのことに辟易している消費者も多いわけだから、これもそんな仲間入りをさせられかねない。どんなに芸術性が高かろうが、それだけでは売上には直結しないのだ。芸術を皆が理解できるわけではない以上、単純な、かつ純粋な動機に訴えかける必要性は高いはずである。
そんな中でも、この写真集はベストセラーになった。どんな層がどんな理由で購入したのか？　実は女性の購買率がかなり高かったようなのである。通常とは違う層の、異なった購買理由。なるほど、それも新たな価値観の誕生と言えるのかもしれない。それが戦略であるならば。

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<font size="2">５年振りに<a href="http://www.artspacek.com/mousa/">野波浩 氏の新作 写真集『Mousa』</a>が発表されました<br>
<a href="http://www.artspacek.com/">アートスペースK</a>でオリジナルも観れようで今から楽しみです</font>

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野波浩には『アビス』という写真集があるのだが、このコンセプトが
『Ｅ−ＭＯＤＥ』とほぼ同じ。
ファンタジー世界に材をとった女性のヌード写真集である。
しかしモデルが日本人ではないせいか、或いは写真家主導（？）で作られたからか
その完成度にはかなり差があることは認めざるを得ないだろう。
やはりコンセプトと素材の融合度は大切だということである。

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