「仮面ライダー誕生３０周年記念」と銘打って、劇場版『仮面ライダーアギト』公開にタイミングを合わせて出版された、全仮面ライダーを網羅した唯一のムック本！
・・・と書こうと思っていたのだけれども、すぐにケイブンシャの大百科は出るわ、アナザーアギトやエクシードギルスは登場しちゃうわ、でその栄誉を担っていたのは僅か２週間ほど？　それでもある程度アダルト層をターゲットにした書籍物ではまだまだ稀少価値かなぁ。とりあえず一号ライダーからＧ４までは扱っております。
発売元は、かつて「テレビランド」を出していた徳間書店。とはいっても思ったほど珍しいスチールというのはなくて、せいぜい一号ライダーの乗る新サイクロン号とキカイダーのサイドマシーンが併走しているスチールだとか、Ｖ３とキカイダー０１、ロボット刑事Ｋが並んでる写真、ＺＸとバッテンロボ丸の記念写真あたりが貴重だけれども、「秘蔵！」というほどのインパクトのあるものは少ない。出し惜しみしているのか、それともこれが精一杯なのか？　ここらへん手持ちの写真でバンバン商売してやろうという講談社（？）とはスタンスが違うんでしょうかね。それと、何故かバンダイから刊行されていた「Ｂ−ＣＬＵＢ」からの引用と思われる記事があるあたりに、本書の製作過程の不思議さが覗われたりもする。
『クウガ』や『アギト』から入った最近のファンは、「主演俳優の写真が少ない！」とガックリくるかもしれないけれども、全てのライダーをとりあえず俯瞰するには丁度良い内容なのかもしれない。もうちょっと個々の写真のサイズが大きいと、なお良かったんだけど・・・。

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