「幻の動物とその生息地」 J・K・ローリング
投稿日 | : 2001/12/13 21:39 |
投稿者 | : Excalibur |
参照先 | : |
「『幻の動物とその生息地』は、わが国のほとんどの魔法使いの家庭に1冊は置かれている。このたび、期間限定ではあるが、マグルにもチャンスが与えられ、クィンタペットがどこに棲み、パフスケインは何を食べ、ナールのためのミルクを庭に出しておかない方がよいのはなぜか、などを知ることができる。」
――ここまで読んで、これが何のことかわかったら、あなたは相当なポッタリアン!
これは「ホグワーツ校指定教科書T」と銘打たれ、「ニュート・スキャマンダー」名義で刊行された「ハリー・ポッター」シリーズのサブテキストなんである。
「ハリーが持っている教科書と同じ!」が謳い文句で、ハリーが所有している1冊を、ハリーやロン、ハーマイオニーの落書きもそのまんまに復刻した、という想定で原作者自らが書き下ろしたもの。
普通この手の劇中に引用される架空の書物などというものは、必要な部分しか作られないものだが、こうやって独立した丸々1冊の本として出版されるのは、極めて珍しいはず。
また、未だ登場していない動物や事件に関するハリーたちの書きこみは、もしかして今後の伏線なのかなぁとも思わせてくれる。
正直「ハリー・ポッター」を読んだことある人以外はお呼びでない1冊だけど、「ハリー」に深く触れたい人はどうぞ。ちなみにこれは「T」で、同時に「教科書U」も刊行されたけれど、「V」以降も出すのかな。