ファイナル・バージョンとして刊行された徳間デュアル文庫版の完結（？）を機に編まれたハンドブックで、メインは人名辞典。既刊の『エンサイクロペディア』に収録された人名辞典をデュアル文庫に対応するように再構成しており（デュアル文庫は以前のトクマノベルズ版や徳間文庫版の一冊を二分冊にしているために巻数が違う）、これが総ページ数の半分以上を占めている。その他年表・用語解説と続いて、かつての徳間文庫版に付けられた解説や「ＳＦアドベンチャー」誌等に掲載された対談の再録、更に初代担当編集者へのインタビューが収められている。
既に『エンサイクロペディア』を持っているならば特に必要とは思えないが、デュアル文庫で買いなおしをしていたり、新たにファンになったのであれば持っていて損はない。ただ文庫としてはかなり値が張るのは考え物で、これはデュアル文庫全体に言えることであるが、紙質をもう少し落として値段を下げるといった工夫を望みたいものだ。

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