改造手術を受けたり摩訶不思議な力によって「変身」するのではなく、ごく普通の人間が（といっても選ばれた優秀な人材ではあるが）装着することによって誕生する仮面ライダー。
警視庁が未確認生命体第４号（＝クウガ）をモチーフに開発した特殊装甲強化服で、その装着員は氷川誠。だが異動によって北條透が一時的に装着員に任命されたり、またパワーアップ型のＧ３−Ｘは津川翔一（＝アギト）が着用したこともあることからわかるように、強化「服」という設定からか従来のような「仮面ライダー１号＝本郷猛」のような絶対的な図式が存在しないのも特徴。「氷川＝Ｇ３」であっても「Ｇ３＝氷川」では必ずしもないのだ。
歴代ライダーの中ではライダーマンのポジションが一番近いか。流れとしてはＸライダーやスーパー１、ＺＸなどメカニック系ライダーの系譜に連なるが、むしろ＜宇宙刑事＞や＜レスキューポリス＞など＜メタル・ヒーロー＞路線の血を濃く受け継いでいるといったほうがいいのかも。時間帯も『宇宙刑事ギャバン』以降の＜メタル・ヒーロー＞の枠なので、正当な後継者なのか。
当初はただ一人の常人ということもあってかヤラレ役に徹していた感があったが、Ｇ３−Ｘにパワーアップしてからは大幅に戦力アップ。ヒーローとして立派に一人立ちするようになった。またアギトとのコンビネーション・プレーも炸裂。新たなダブルライダーの予感・・・？
　

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