「Avalon/アヴァロン」
投稿日 | : 2001/02/17 00:24 |
投稿者 | : 新木 滋 |
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『アヴァロン』。あの押井 守がということ以外、ほとんど予備知識
なく見に行った作品。
結論を言えば、エンターテインメント作品としてはお薦めしない。物語的に目新しい部分、刺激的な部分はほとんどなかった。が、その反面、映像、視覚効果だけでも入場料を払うだけの価値はある。
とにかく素晴らしいと感じたのはSEを含んだ音響効果と、なにより音楽。エンディングに流れる壮大なテーマ曲(?)はその最たるものだろう。
肝心の中身だが、一言で表現すれば、ファイナルファンタジー8、9とバイオハザード、そしてウィザードリイをミックスし、実写にしたというところ。これは、物語がではなく映像的なお話で、実際にそれらを思わせるカット、設定が数多く登場する。
分からない方も多いだろう。が、ぴんと来る方、なんとなくイメージできる方もいるはずだ。後者の方であれば、物語はそっちのけで、楽しめることを保証する。ロードショーは終了したようだが、おそらくすぐにビデオ、DVD化されるだろう。その時は是非一度、観賞してみられてはいかがだろうか。
物語としては過去の名作、『うる星☆やつら・ビューティフルドリーマー』の焼き直しといったところ。無論、設定や語り口は違うのだが。因みに個人的には旧作の方がはるかに楽しめる物語に仕上がっていると思った。
間違いなく言えるのは、この作品は対象を限定しているということ。楽しめる作品が好みの方は、避けた方が良いかもしれない。