原題通りならば『旧約聖書／創世記』となる。
天地の創造にはじまり、アダムとイヴ、カインとアベル、ノアの箱舟、バベルの塔、ソドムとゴモラ、エイブラハムとイサクなどのエピソードで構成された、見る『聖書』といった趣だ。
オムニバス形式なので特にこれといったポイントもなく、三時間近い大作故にどうしてもだれる部分はある。特に、一つの売りになるであろう特撮に、これといった工夫が感じられず、演出面でも巧くいってるとは言い難いのが難点か。
『聖書』の文化圏ではどう受けとめるのかは判らないが、もともと私は『聖書』そのものをあまりドラマティックだと捉えてはいなかったので、余計そう感じたのかも知れない。
ただ、これまで残念ながらこの作品を大スクリーンで見る機会には恵まれていないので、その節には認識を改めるかも。なんせオリジナルは７０mmの超大作なんだし。

　　　　　　　　　　　　（1990/2/10　ＶＩＤＥＯ）

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