「ジュラシック・パーク」
投稿日 | : 2001/08/24 23:51 |
投稿者 | : Excalibur |
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物語の序盤にサム・ニール扮するアーサー・グラント博士たち一行が、オーナーのジョン・ハモンド(演じるはリチャード・アッテンボロー)に連れられパークの視察に出かけるシチュエーションがある。
突然グラントが驚愕の表情で一点を見つめ、同僚のエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)にも同じ物を見せようとし、そちらへ目をやったエリーもグラント同様唖然となり、カメラが切り替わった瞬間我々観客はその理由を知ることとなる。画面一杯に映し出されていたのはこれまでになくリアルに動く「本物の」恐竜の姿だったからだ。
これまで映画に登場した恐竜は、人形アニメ(パペットアニメ)――ミニチュアの恐竜を少しずつ動かして撮影。これを再生すると動いて見える――と呼ばれる手法か、着ぐるみを使う方法、更には本物のトカゲをそのまま、或いはツノやヒレをつけて恐竜と言い張る強引な方法が大半を占めていたが、この作品では実物大の造型物と、そして何より飛躍的な技術の進歩によって可能となったコンピュータ・グラフィックスの導入という画期的な手段が取り入れられた。
この映画は正にこのシーンのインパクトに尽きし、私にはこのシーンだけで充分この作品を評価し得るのである。マイケル・クライトンの原作を端折りすぎだとか、『激突!』や『JAWSジョーズ』の頃に比べてスピルバーグのショッカー演出が甘くなったとか色々批判の声も多いが、エポックメーキングな作品であることは間違いなく、「映画の歴史が変る/スピルバーグが変える」というコピーに偽りはない。
ところでこの原作小説は、発表と同時に映画化権をめぐって各社の争奪戦が繰り広げられた。クライトン本人は当初からスピルバーグに任せる心積もりだったようだが、最終的には次の4社(と監督候補者)に絞られた。その顔触れは20世紀フォックスがジョー・ダンテ、ワーナー・ブラザースがティム・バートン、トライスターはリチャード・ドナー、そしてユニバーサルがスピルバーグ。結果はご存知の通りだが、これら作られなかった3監督によるヴァージョンを想像してみるのも楽しい。
やっぱり偉大なのは原作でしょう
投稿日 | : 2002/04/13 13:44 |
投稿者 | : F20! |
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この1作目の原作が出た当時、ワタシャ知らなかったんです。
で、しばらくして映画化が決まった時に文庫版で読んでみた。
凄かった。
琥珀に閉じこめられた蚊などの昆虫などから、恐竜のDNAを抽出し、
現代に恐竜を甦らせるという、一見無謀だがおもしろい。
(実際には蚊は餌として血を吸うのだから、お腹の中で消化されて
DNAなんてほとんど残らないんですけどね)
当時、実際にマンモスのミイラからDNAを抽出したという研究があったのですが、ジュラシックパークか?マンモスの複製?なんて大盛り上がりでしたよ。
またティラノサウルスが時速60キロで走る温血恐竜という、
当時のロバートバッカー教授(グラント博士のモデル?)らの新説も
盛り込まれていて、マイクル・クライトンは良く調べたなぁと。
学術的に恐竜の再生は難しいとしても、
本当に成し遂げられるのではないかという原作の持つ説得力は
本当に凄いの一語に尽きる。
原作がしっかりしていて、その上でのCG技術の発展が
このジュラシックパークを名作にした要因であったのだろう。
と、褒める言葉しか出てこない(笑)
しかし、最近(2002)の新説では、
体重と骨格と筋肉の割合からティラノサウルスは時速60キロで走るには、
下半身が相当マッチョでないとダメということで、
そんなに速く走れないだろうということです。
今後の恐竜映画ではどのように復元されるのでしょうかねぇ。
偉大な作品
投稿日 | : 2002/04/13 11:47 |
投稿者 | : F20! |
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この1作目が映画界に与えた影響は大きかったのではないだろうか。
ジョージ・ルーカスがJPを見てSWエピソード1〜3を作ることが
可能だと確信したように。
確かに今見てみると、CGに粗さが見られるのは致し方ないが、
当時、映画館で見た時の衝撃たるや。
頭を思いっきり殴られたような気がしたもんである。
スムーズに動く恐竜たちに目を奪われた。
特に小型のガリミムスの群れが草原を爆走するシーンは圧巻であった。
全然、違和感ないんだもん。
あと、あの巨体で、時速60キロで爆走するティラノサウルスや、もの凄く凶暴なヴェロキラプトル、原作で書かれていたか覚えてないのだが、エリマキを付けた新デザインのディロフォサウルスね。
もう最高でしたね。
作品データ