「RED SHADOW/赤影」
投稿日 | : 2001/09/06 23:08 |
投稿者 | : Excalibur |
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使い古された表現だけれど映像は実にスタイリッシュ! アクションもスピーディーで、テンポのいいリズムの音楽に合わせて画面狭しと暴れまくる躍動感は観る者を惹きつける。ただ困っちゃったのはこの映画、コメディなのかシリアスなのか判別しかねる点だ。
端からクソ真面目な時代劇を作る気なんてサラサラないのは百も承知だけど、映画の拠って立つスタンスがこうもコロコロと変るというのはどうなんでしょ。少なくても前半だけ見るならば、これはコメデイ映画だと割りきったほうがいい。それが後半、一転してどシリアス調になるものの、それでも随所に織り込まれるギャグの数々。どーしていきなりフミヤと舞の海が踊り狂わなきゃならんのか、とか、泣いていいのか笑っていいのか画面を見ながら戸惑う私がいたりする・・・。
その訳のわかんなさを体現してしまったのが竹中直人の演技で、ほーんと観ていて困ってしまうこと多し。確かにこの人の持ち味なんだけどねー。で、こういうノリについて行けない自分は、きっともう古いんでしょう。
ということで結論としては、全てを「感覚」で流せる若い人向けの映画ということになりますな。特にこれの原作があの『仮面の忍者赤影』だということにこだわりのない人に。
一応のスタンスとしてはこれはあの『赤影』の前日譚で、この後様々な冒険がまだまだ続いて行く――という含みはあるみたいだけど、この延長線上にあの『赤影』があるというのは想像したくないね。私がむしろ連想したのは、「JAC総出演!」を謳い文句にした<月曜ドラマランド版>の『仮面の忍者赤影』の方。あれは完全なコメディだったけど、アクション重視だった点など共通点は意外に多い。
作品データ