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「科学忍者隊ガッチャマン」
投稿日 : 2001/10/07 13:13
投稿者 Excalibur
参照先
製作:吉田健二
原作:吉田竜夫
構成:鳥プロ
脚本:鳥海尽三、陶山智、鳥海永行
総指揮:岡本喜八
音楽:すぎやまこういち
監督:鳥海永行

(声)
森功至/佐々木功/杉山佳寿子/塩屋翼/兼本新吾
大平透/寺島幹夫/田中信夫
ナレーション:小林清志

1978年
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目覚めよ、私が選んだ地球人・・・。
投稿日 : 2001/10/07 13:23
投稿者 Excalibur
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『宇宙戦艦ヤマト』から始まったアニメブームの中で、『ヤマト』の次に映画化されたのが『科学忍者隊ガッチャマン』であったのは、ある意味当然である意味意外でもあった。

当時『ヤマト』の人気に匹敵するといえば『ガッチャマン』か『海のトリトン』かという状況であったから、二番手としては申し分ない選択と言えるのだが、問題はその分量。半年の放送分を二時間強にまとめた『ヤマト』ですらダイジェストの感は拭い去れなかったのだが、『ガッチャマン』は放映期間二年分を二時間弱でまとめるというのである! 

『ヤマト』ほど連続性は強くないとは言えその流れは無視できず、結局は、大鷲の健とその父親であるレッドインパルス隊長との親子の葛藤を描いた最初の一年間分をまとめた前半と、コンドルのジョーにポイントをおき、彼の出生の秘密から、ラストのギャラクターの壊滅までをも盛りこんだ後半という二部構成になってしまい、二度もクライマックスがきてしまうという大変収まりが悪いものとなってしまった(元々のテレビ・シリーズも本来ならば健と父との別れをもって終了させる予定が人気があったために続行となり、今度はジョーを中心にした新しいドラマ作りをしたという経緯がある)。せめてどちらかのエピソードに絞り込めばそれなりの見せ方があったように思えるのだが・・・。

そしてこの作品で特筆すべきは音楽。テレビのボブ佐久間に替ってここではすぎやまこういちがN響を率いて登場。これ以降NHK交響楽団はかなり柔軟な姿勢を見せるようになってゆくが、当時としてはかなりの「音楽的」事件だったはず。また、すぎやまこういちの音楽が大変素晴らしいにも拘らず、あまりに壮大過ぎて画面に全く合わない、というチグハグな結果となってしまった(音楽の出のタイミングなど画面に合わせる努力はしているのだが、如何せん『ガッチャマン』には大シンフォニーは似合わない)。

配給会社の関係でこの作品は『さらば宇宙戦艦ヤマト』の前座となってしまったが、見事に大コケ。にも拘らず、その秋(10月)からTVでパート2(『科学忍者隊ガッチャマンU』及び『科学忍者隊ガッチャマンF』で、通算二年間放映された)がスタート、という不思議な結果となった(尚且つ劇場版のBGMがこちらにも流用されている)。
また公開時期(7月)を考えると、その時点でTVシリーズ開始は決まっていたと思われるが、そのための伏線や手直し、及び宣伝は一切なかったのもなんとなく解せないのだが・・・。
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