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「怪獣大決戦ヤンガリー」
投稿日 : 2001/12/02 18:03
投稿者 Excalibur
参照先
「ヤンガリー(YONGGARY)」とは「YONG」が「龍」、「GARY」が「怪獣」の意。韓国の伝説の怪獣で、何度も映画化されている古典的題材なんだそうである。
おそらくハリウッド版『GODZILLA』に触発されてのリニューアルとなったみたいだけど、韓国映画史上最大の巨費を投入して、なんとアメリカとの合作という形で製作。1999年に公開されるや大ヒットを記録し、めでたく日本上陸と相成った・・・のだが、実はこれ、オリジナル版じゃないそうな。なんでもCGやSFXをパワーアップさせた<インターナショナル・ヴァージョン>なんだそうである。どこがどう違うのかわかんないけど、なんか凄そう。
で、お話。舞台は何故かアメリカ(のどっか)で、出てくるキャラもアメリカ人ばかり。先史時代の洞窟から発掘された伝説の大怪獣ヤンガリーの化石が、地球征服を企む宇宙人の手によって復活。侵略兵器と化したヤンガリーにアメリカ軍が挑むというストレートなもの。
これに、伝説の怪獣復活を恐れる博士と、名声を独占したい教授との確執があったり、軍と情報部との衝突があったり、という人間ドラマが絡んでくるが、これは正直アイタタで怠い展開。この前半部分がもうちょっとスッキリしてれば、もっと面白くなったのにねぇ。
ただ、大都会(どこだ?)を破壊するヤンガリーはなかなか良い。ひょいひょい逃げまくるUSAゴジラと違って実に堂々としている。しかも街を壊しまくるのは実はアメリカ軍の攻撃だった、という部分は受け継いでるのも潔いぞ(?)。しかしこのヤンガリー、CGで表現されている割りにミョーに着ぐるみチック。しかも実景との合成では色調が合ってないので、合成バレバレ。着ぐるみ調は意図的かもしれないけど、合成のトーンがずれてるのはいただけないぞ。これでどこがパワーアップ?(ということはオリジナル版は・・・いや、考えまい)。
業を煮やした軍は、結成したばかりで訓練途中の特殊部隊の出動を決定する。どんなにスゴイ連中なのかと思ってると、これがロケットを背負って重火器を持ってるだけの生身の人間!おいおい、もうちょっと強化服とか装甲服とかそういう装備はないのかね。それでヤンガリーの周りをひょいひょい飛び回って攻撃するんだからアブナイアブナイ。これなら戦闘機のほうがマシじゃん。案の定「死にたくないからメンバーから外してくれ!」と訴える隊員が出てきちゃう。まぁリアルといえばリアルだけど。
そうこうしているうちに、ヤンガリーのコントロール・ユニットの破壊に成功。すると宇宙人は、今度は自前の怪獣サソリゲスを投入。一転、人類の味方になったヤンガリーVSサソリゲスの大バトルが始まった!さぁ勝つのはどっちだ?!
いやぁ、実に色んな要素てんこ盛りの映画でした。宇宙人も、そのものはちゃちいけど『インデペンデンス・デイ』を彷彿とさせるハッタリ・ムード満点だし、はまる人ははまる映画でしょう。ただよくわかんないのが「伝説」との関係。これがヤンガリー攻撃やら宇宙人侵略やらへの手掛りになってるんだけど、それじゃこれって「伝説」じゃなくて「予言書」なんじゃないのかねぇ。
エンディングには大槻ケンジ率いるバンド<特撮>が作った主題歌(といっていいのかい?)が流れる。コレがまた妙にノリが良くて・・・。
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作品データ
投稿日 : 2001/12/02 18:04
投稿者 Excalibur
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製作・監督:シム・ヒョンレ
製作総指揮:デイヴィッド・A・スミタス/P・J・レオン/ヤン・ホー・リー
脚本:マーティ・プール
音楽:クリス・デズモンド

ハリソン・ヤング
リチャード・B・リビングストン
ドナ・フィリップソン
ダン・キャッシュマン
ブライアント・ウェルズ
マット・ランダーズ
デニス・ハワード
ブルース・コーンウェル
ウイリー・ピケット

2000年
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