トップページ > 記事閲覧 
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃」
投稿日 : 2001/12/16 15:09
投稿者 Excalibur
参照先
遂にというかやっとというか、金子修介監督の「ゴジラ」が実現した。
かつて『ウルトラQ』劇場版を立ち上げたが頓挫し(後に実相寺昭雄監督で実現)、『ゴジラVSモスラ』監督に立候補するも叶わず、『ガメラ/大怪獣空中決戦』を始めとする<ガメラ三部作>で煩型の怪獣ファンを唸らせての満を持しての登場。その意気込みはタイトルバック見ただけで感じられる。怪獣の表皮をバックに必要最小限のスタッフ・キャスト名だけを(しかも縦書き!)表示するシンプルさは、’60年代の東宝特撮を彷彿とさせる(具体的には『三大怪獣 地球最大の決戦』あたり)。これだけで思わずニヤリだが、若いファンにはわからん感覚だろうな。またハリウッド版への対抗意識もありありで、「前世紀末(1998年)にアメリカにゴジラに酷似した巨大生物が出現した」「アメリカではゴジラと名付けられたが、日本の学者は認めていない」という科白なんぞは、そこまで言うか?!という爆笑モンである。

ストーリーは、もう何度目のリセットか定かではないが第1作『ゴジラ』に直結する物語。つまり例によってそれ以外の作品はなかったことになっている(あ、ハリウッド版はあったことになるのか?)。自衛隊の代りに日本国防軍が存在しているという世界で、一部じゃ早くも右だ左だと論争になってるようだけど、GフォースやGグラスパーといった架空の特殊部隊を登場させるのとどっちがいいのか、というのは好みの問題だろう。中途半端に思想を読み取るよりは、怪獣映画なんだから単純に楽しんでもいいんじゃないかなと思うけど。
で、このゴジラが50年振りに復活。そしてそのゴジラを迎え撃つべく伝説の護国聖獣が蘇る、ということで、今回の対戦相手はバラゴンにモスラ、キングギドラ(タイトルにいないバラゴンが憐れ・・・)。まぁ正月映画らしく華やかでいいんじゃない? ちょっと手垢つきすぎだけどさ。意外にもゴジラのハンディキャップ・マッチは珍しかったりする。しかも完全な悪役。立場上や物語上で悪役のポジションにいることは珍しくないけど、極悪非道な大怪獣として描かれるのは初めてじゃないかな。良くも悪くも新鮮であります。
だけど、ちょっと、違うんじゃ、ないかな・・・。これがホントに金子監督がやりたかった「ゴジラ映画」なの? いやいや、面白いと思うよ、この映画。ある意味怪獣映画の王道行ってるし。だけど「ガメラ」シリーズであれだけ人間側のドラマを描いた監督にしては、今回はツボをハズしまくってないかな。キャラクターが活かしきれていないというか不要なドタバタが多いというか。見ていて感情移入できるキャラがいないもん。むしろワンポイントだけ出演しているゲストのほうが、キャラが立ってるぞ。

そして怪獣たち。健気な前座怪獣バラゴンはいいとしても、モスラが海の怪獣? まぁ水中モードに変身して潜る映画もあったけどさ(『モスラ2/海底の大決戦』)。それでもゴジラよりちっちゃいキングギドラってのはツライぞ。「千年竜王」と名前だけは勇ましいのに。それにやっぱり最近出過ぎ。モスラは’92年の『ゴジラVSモスラ』で復活して以降、’96年からは3年連続して単独主演してるし、キングギドラも’91年の『ゴジラVSキングギドラ』の後、’98年の『モスラ3/キングギドラ来襲』ではモスラと共演。これじゃあ新鮮味薄れるよなァ。出てくるたんびにイメージ変えられてるんだし。興業面からネームバリューで対戦相手が決められたみたいだけど、これなら当初の構想通りバラン、バラゴン、アンギラスのほうが良かったよー(語呂も良いし)。しかもこの段階では防衛軍の兵器として轟天号が登場していたのだ。「ゴジラ対海底軍艦」――うーん、見たかった! こっちのほうが、よっぽど金子監督らしいと思うんだけどね。
というわけで完成作品への評価はかなり低いです。「絶対評価」なら(シリーズ全体の総体評価としても)充分に合格点つけてもいいけど、なんせ監督が監督なだけに合格ラインのハードルはかなり高めに設定させてもらいました(期待しすぎだったかな)。来年のゴジラ映画がどうなるのかはまだ不明だけど(仮にお休みしたとしても、どうせ’04年には50周年で作るだろうけどネ)、金子監督にはもう1回チャレンジして欲しい。
記事編集 編集
Re: 「ゴジラ・モスラ・キングギドラ/大怪獣総攻撃」
投稿日 : 2012/09/19 15:56
投稿者 久保田r
参照先
 平成ガメラ三部作の監督を務めたを金子修介さんがメガホンを取ったゴジラ作品。物語の時代設定は、ゴジラ出現から50年後という年代。日本は、50年前のゴジラとの戦い以降、平和な暮らしを送っていた。マイナーなBS番組のスタッフである立花由里は、ある池で超常現象をリポートしていた現場で不思議な老人を目撃する。その日を境に日本の各地で地震とも異なる災害が頻発する。そして遂にゴジラが出現。東京へ向けて進み始める。そしてゴジラを食い止めるが如く日本の守り神であるバラゴン、モスラ、ギドラが出現する。

 前回のゴジラ出現から経ること50年、その間一度もゴジラの出現がなかったという設定のもとで進んでいる物語であるので、その他の作品を知っていたりすると少々困惑してしまう感じではあるのだけど、冒頭でスパっときっぱりとその点について防衛軍のシーンで言い切ってしまっているので、「あ。なんだそうなのか」と、妙に納得してしまう力のある作品となっている。

 人々がゴジラの脅威を忘れてしまっていることに対して警鐘を鳴らし続けているストーリー展開で、平和な暮らしにとっぷりと浸かって危機感がなくなった人々と現代兵器の威力を過信する防衛軍の姿を見ていると、この後に登場して街を破壊し尽くすゴジラの大暴れ振りを想像して痛々しいほどであるし(そのギャップが絶妙なコントラストとなっていると思う)、「護国聖獣伝記」を頼りに日本の守り神の存在を示すシーンなどは、「ガメラ 3」とも共通するところがあってなかなかに興味深い。たくさん登場するキャラクターの役割と個性のバランスもよく、こまめにいくつかのシーンが同時進行しながらクライマックスで一つの方向へと一致するストーリー展開は、高い緊張感の連続で見応えのある作品となっている。

 ゴジラが圧倒的なまでに強い。最強。一つ一つの攻撃の破壊力が凄まじい。破壊の限りを尽くしているのにこうまで強いといっそ天晴な感じがするのは何故なのだろう。容赦ないゴジラに単身で健気に立ち向かうバラゴンの姿に思わず涙腺が緩んだ。ギドラを庇うモスラの姿にも胸が熱くなった。バラゴンとモスラの”力”を得てキングギドラへとパワーアップした姿にも思わず感動した。終盤の熾烈な戦いの連続では超常的なシーンが続き、正直なところアニメのようなファンタジーさを感じ取ったが、それはその域にまで達するほどのゴジラの最強さであったし、立花父娘の強い思いと絆とを印象づける描写でもあったように思う。

 避難を始めようとした学校の教室のシーンで、窓の方向で一瞬ピカッと光り、先生が振り向くとキノコ雲が見えるシーンが、とても印象的だった。作品の至る所で戦争を思わせるシーンや台詞があり、戦争とゴジラの関連づけがよく分かる内容となっている。ゴジラの人間に対する”怒り”が、まざまざと伝わって来る作品。
記事編集 編集
バラゴン・・・。
投稿日 : 2002/01/06 22:03
投稿者 とりこ
参照先
初めての怪獣映画です。なので、とんちんかんなこと言ってるかもです。
でも、なんとなくはみんな知ってる、ゴジラ。
今回は過去にゴジラに襲撃?されてから50年後の日本。防衛軍とかあったりします。
子供の頃見たゴジラ、それをやっつけた防衛軍に憧れて?入隊した立花准将の防衛軍とその娘の由里が頑張ってるテレビ報道のお話がメイン。
由里役の新山千春がヒロインなんだけど、ちょっとさっぱりしすぎ。でも可愛かった(どっちやねん)
宇崎竜堂はよかったですvいいお父さんと、軍人らしくしていてらしくない感じで(?)いいんですv
チラッとでる俳優さんがたくさん出演してて、観てて楽しかった。
一番印象に残ったのが篠原ともえかな。あと、ヘリの報道カメラマンはゴーレッドですよね?
怪獣たちは・・・ゴジラがもうちょっと怖さがあった方がいいのでは?頭良さそうな感じを出したいのかな??
キングギドラは・・・えーと、ホントに初めて観たのでアレですが。そう何回も生き返らなくても・・(大汗)
モスラはかわいいけど・・戦うのは無理なんじゃあ(汗)
一番頑張った感のあるバラゴンなのに・・・タイトルにもなってないなんて(涙)
横浜の夜景も綺麗だったし、ゴジラたちがいてもそんなに違和感なかったし、
ドキドキして面白かったです〜。
最後に、ミーハーな一言。
やっぱり葛山さんの制服姿が一番!(はあと)<結局、それかい。
ポスターに入れてくれ〜〜♪
記事編集 編集
作品データ
投稿日 : 2001/12/16 15:10
投稿者 Excalibur
参照先
製作:富山省吾
脚本:長谷川圭一/横谷昌宏/金子修介
音楽:大谷 幸
プロデューサー/本間英行
特殊技術:神谷 誠
監督:金子修介

新山千春/宇崎竜堂
小林正寛/佐野史郎/南 果歩
大和田伸也/村井国夫/渡辺裕之
仁科 貴/葛山信吾/布川敏和/中原丈雄/天本英世

2001年
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -