「ゴジラVSスペースゴジラ」
投稿日 | : 2002/01/12 01:51 |
投稿者 | : Excalibur |
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この作品、大抵のファンからもソッポを向かれボロクソ言われとります。
『ゴジラ対メガロ』とか『ゴジラ・ミニラ・ガバラ/オール怪獣大行進』といった作品群を押え、堂々とシリーズ・ワースト1に推す人も少なくない。でも、「そいつがどうした!」
シリーズの集大成を目論んだ設定の破綻・・・。権藤一佐に妹? スペースゴジラ誕生の遠因はビオランテとモスラ? 対ゴジラ兵器のモゲラはちっともスーパーXやメカゴジラを踏襲してないし、ストーリーもご都合主義だ。リトルゴジラ(劇中ではチビゴジとかベビーとしか呼ばれていない)のあざとさは女性層を掴むためのもので、一歩間違えれば第二のミニラになる危険性ギリギリ。そして音楽が伊福部昭じゃない、と否定要素は山ほどある。しかし再び「そいつがどうした!」
軽いんだか暗いんだかわからない新城とその相棒・佐藤のコンビは、それでもかつての高島忠夫・藤木悠コンビを彷彿とさせる部分があるし、5本目にして遂に正ヒロインの座を掴んだ三枝美希は、これまでになかった女性らしい一面を見せる。まぁ柄本明はミスキャストだなとは思うけど。
そしてゴジラとスペースゴジラの激突は久々の怪獣プロレス! 音楽が伊福部昭じゃないのもかえってプラスだ。服部隆之の音楽は、最初のうちこそ「?」という感じだったが、CDを繰り返して聴くうちに納得。要所での伊福部メロディのポイント使用も効果的である。
モゲラが弱すぎるとか、アステロイドの描写が「あちゃー」だったり、ゴジラが再び正義のヒーロー化しつつあるとか、不満をあげればキリがない。シリーズ物の宿命で、どう作っても文句の声は出る。どこかで変えて行かなけりゃならないもんである。
ということでこの作品、結構お気に入りである。まぁ、好みは人それぞれということで。
作品データ