トップページ > 記事閲覧 
「コンタクト」
投稿日 : 2000/11/12 22:58
投稿者 Excalibur
参照先
ベストセラーとなった『コスモス』(及びそのTV化作品)で知られる天文学者カール・セーガン初の小説を映画化。
地球外知的生命体の存在を信じる電波天文学者のエリーは、周囲に疎まれながらも、ついに恒星ヴェガからの電波通信を傍受。解読されたその通信は、宇宙間移動装置「ポッド」の設計図であることがわかり、建造すべきか否かで世界は揺れる。やがて建造された「ポッド」で旅立ったエリーは、そこで今は亡き最愛の父と再会する・・・?
少々理屈っぽい原作とは異なり、ビジュアルで「魅せる」作品となっている本作だが、ポイントとなるのは「科学」と対比して描かれる「宗教」の問題だろう。日本人にはわかりにくい感覚だが、キリスト教圏のアメリカにあっては、異なる文明との遭遇、それによって起こるやも知れぬ「神」の価値観の変貌は、自身のアイデンティティーに関る重大問題なのだ。
主人公エリーを演じるのは知性派ジョディ・フォスター。原作者も絶賛した彼女ではあるが、惜しむらくはもう数年早く演じて欲しかったもの。監督交代劇等がなければもう何年か早くスクリーンに登場したはずで、今とは違った瑞々しいエリーの姿も見られたかと思うと残念。
また作品発表と同じに映画化が決定しながらも、実際に完成するまでには10年以上の歳月を必要とし、結果的にセーガンは完成作品を見ることなく亡くなったのも惜しまれる。
それにしても日本はまだまだ理解されてはいないようで、劇中の北海道の描写もかなり厳しい。

               (1997/9/27 新宿ピカデリー1)
記事編集 編集
好きな作品です
投稿日 : 2002/01/16 02:12
投稿者 しお
参照先
人を昂揚させる力のある作品だと思います。
エリーはジョディ・フォスターによく合った役でしたね。

ラストの宇宙でのシーンも個人的にはよかったです。
(ぼかされたという人もいるかもしれませんが)

意外だったのは、宗教的なところで、
やはりアメリカでも信じる信じないに分かれていたところです。
向こうは信じる人が多いのだと思っていたので驚きました。

> それにしても日本はまだまだ理解されてはいないようで、
> 劇中の北海道の描写もかなり厳しい。

まさに異様という感じでしたね。^^;
ハリウッドはとても念入りに映画の準備とかをするのに、
どうしていつも日本の描写はおかしいのでしょうか・・・。
やはり固定観念が大きいのかもしれません。
記事編集 編集
作品データ
投稿日 : 2002/01/05 15:47
投稿者 Excalibur
参照先
監督・製作:ロバート・ゼメキス
原作:カール・セーガン
脚本:ジェイムズ・V・ハートハート/マイケル・ゴールデンバーグ
製作:スティーブ・スターキー
共同製作・原案:カール・セーガン/アン・ドルーヤン
製作総指揮:ジョン・ブラッドショー/リンダ・オーブスト
音楽:アラン・シルベストリ

ジョディ・フォスター/マシュー・マコノヒー/ジョン・ハート
ジェイムズ・ウッズ/トム・スケリット/デイビッド・モース
ウィリアム・フィシュナー/ロブ・ロウ/アンジェラ・バセット

1997年
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -