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「エクスマキナ/EX MACHINA」
投稿日 : 2009/01/18 16:48
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
監督:荒牧伸志
製作:三宅澄二、沿道茂行、佐藤慶太、梅村宗宏、吉田博昭、植木英則、石井徹
プロデューサー:テレンス・チャン、植木英則、渡邉直子、ジョセフ・チョウ
プロデュース:ジョン・ウー
エグゼクティブ・プロデューサー:三宅澄二、木下泰彦
企画:ミコット・エンド・バサラ
原作:士郎正宗
脚本:たけうちきよと
音楽:HASYMO、細野晴臣、テイ・トウワ、コーネリアス、rei harakami、m-flo、WAGDUG FUTURISTIC UNITY、RADIO aka Yoshihiro HANNO
音楽プロデューサー:安井輝
音楽監修:細野晴臣
テーマ曲:HASYMO「RESCUE」
キャラクターデザイン:山田正樹
メカデザイン:高倉武史
オリジナルスコア:高橋哲也

<キャスト>
デュナン・ナッツ:小林愛/ブリアレオス・ヘカトンケイレス:山寺宏一/テレウス:岸祐二/ヒトミ:沢城みゆき/ニケ:五十嵐麗/アテナ・アレイアス:高島雅羅/ランス・ロット隊長:辻親八/義経:加瀬康之/マヌエル・アイアコス:コング桑田/リヒャルト・ケスナー:土師孝也/吉野ハジメ:深見梨加、他

<ストーリー>
西暦2138年、非核大戦によって人類の半数が死滅した地球は、ヒトとサイボーグとバイオロイドが共存する世界となっていた。ある日、サイボーグによるテロが起こる。その鎮圧に当たったデュナンとブリアレオスは、奇妙な台詞を耳にする。

2007年 東映 アニメ作品
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Re: 「エクスマキナ/EX MACHINA」
投稿日 : 2009/01/18 16:50
投稿者 久保田r
参照先
 士郎正宗原作「APPLESEED」を基とした作品。未来社会が描かれてあり、ヒトとサイボーグと人間の遺伝子から作られて感情を制御されたバイオロイドとが共存する混沌とした世界が作品の舞台となっている。

 この作品の驚くべき点は、スタッフの豪華さと贅沢さ。プロデュースしているのは、アクション映画監督として定評のあるジョン・ウー氏で、トレード・マークであるハトと二丁拳銃はもちろんのこと、スローモーションの効いたアクション・シーンが要所要所で登場する。また、音楽監修は細野晴臣氏。各アーティストが作り出した未来世界に見合った音楽がシーンを印象づけ、ハードな戦闘シーンもソフトなロマンス・シーンも格好良く盛り上げている。テーマ曲は、細野氏のユニットであるHASYMOの「RESCUE」。HASYMOとは、Human Audio SpongeとYellow Magic Orchestraの頭文字を組み合わせたユニット名で、つまるところYMOの曲。映像面でも音楽面でも名高いクリエイターが顔を揃えている贅沢な作品となっている。

 作品の展開は、国家レベルのスケールの大きい戦いが繰り広げられ、あれよあれよという間にグイグイと引き込まれていく。アクションに次ぐアクションの展開の中にも、デュナンとブリアレオスの愛が細やかに描かれ、ブリアレオスの遺伝子から作られたテレウスという存在に揺らぎながらも、デュナンとブリアレオスの絆は離れることなく、またテレウスにも生きることの大切さを教え、激しい戦いの連続で破滅するものが多い中で明日への希望が感じられる内容となっている。

 これが実写ものであったらどれほどの重みを持つ作品になるのかは想像もつかないが、アニメ作品であることと舞台が未来世界である為に、連続するハードなアクション・シーンは、娯楽作品として一種の爽快感がある。派手に繰り広げられる息をもつかせぬアクション・シーンの数々は、キャラクターの滑らかな動きから生まれるスピード感によるもの。こういった動きはアニメならでは。

 キャラクターの絵に関しては、ゲーム画面からそのまま飛び出たような絵で個人的には抵抗感を感じたが、キャラクターに命を吹き込む声優の演技の賜物により、軽々しいドラマとはならず、ヒトであれサイボーグであれバイオロイドであれ、種族を超えた濃い人間ドラマが描かれていて良かった。

 総合的には、見て良かったと思った作品。エンドロールを見ると、関わったスタッフの多さに再度驚かされるが、ジョン・ウー氏のプロデュースを始め、様々な国のクリエイターが集まって一つの作品を作ることは、新たな刺激と影響を生み出し、必ずや今後へと活かされる筈。アニメーションの表現力が今後更に幅広く奥深くなるに違いない。
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