「スター・ウォーズ/帝国の逆襲 <特別篇>」
投稿日 | : 2002/06/02 21:46 |
投稿者 | : Excalibur |
参照先 | : |
初めは公開20周年を記念して一作目だけ作られると聞いていた<特別篇>。結局は三作全て作られることになり、この『帝国の逆襲』もお色直しと相成った。但しカットされたシーンが復元されたり、新たなキャラクターを追加したりといった目立つ部分がないために、三作の中では一番違いがわかりづらいだろう。実は、序盤の氷の惑星ホスでの攻防戦ではオリジナルにあった合成のミスを徹底的に直し、後半の雲の惑星ベスピンでは背景を大きく変えるなど、ディティールアップにかなり力を注いでいるのだ。こういった手直しならば、熱烈なオリジナル尊重主義者もとりあえず口を噤むかな。もっとも今後のDVD化の暁には、更なる手直しが施されるらしいのでどうなるか。個人的な予想としてはヨーダがCG化され、『E.T.<20周年アニバーサリー特別版>』を凌ぐ軽快な動きを見せるのでは?と思っているのだが。
(1997/7/5 渋東シネタワー2、2002/3/23 VIDEO)
Re: 「スター・ウォーズ/帝国の逆襲 <特別篇>」
投稿日 | : 2005/04/04 10:18 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
やはりショックなのは、ダース・ベイダーとルークの関係。見るからに敵対関係にあるダース・ベイダーがルークの父親であるという告白は、前に見たことがあっても固唾を飲んでしまう。この親子対決は、スター・ウォーズの謎の原点であり、興味への入り口であると思う。
所々で意味深な台詞があり、この台詞の理由を考えると、どんどんとスター・ウォーズの世界に入り込む。ヨーダの「もう一人いる」や、ルークの「懐かしい感じがする」「何故教えなかったオビ=ワン」という台詞。
「もう一人」とは?「懐かしい」とは?「何故教えなかった」とは?ヨーダとオビ=ワンは何を知っているのか…。謎は深い…。スター・ウォーズの世界は広く、好奇心をそそられると、次の作品も見ようという気になる。
スター・ウォーズの鍵となっている『帝国の逆襲』。衝撃の強い作品だと思う。
「帝国の逆襲」
投稿日 | : 2005/03/20 18:07 |
投稿者 | : Excalibur |
参照先 | : |
こちらもビデオ再発売の時に<特別編>が取れ、またDVD化にあたって再度手が加えられた。
大きな変更点は、製作当時に正式キャストが未決定だった皇帝パルパティーンの映像が、全てイアン・マグダーミド扮するものに差替えられたことだろう。更に台詞も追加変更され、ルークのことを「アナキン・スカイウォーカーの息子」と強調している(吹替版ではダース・ベイダー役の大平透が追加収録に参加。ただし皇帝役は故・千葉耕市に代わって<新3部作>の小林勝彦に変更)。シリーズの統一感が一層図られた格好で、これはファンにも納得だろう。
それと細かい点では、人気キャラのボバ・フェットの声が全て『エピソード2/クローンの攻撃』でジャンゴ・フェットを演じたテムエラ・モリソンのものに差替えられている。ボバがジャンゴのクローンだったという設定が明らかにされた後なので、これもシリーズの整合性をとるためにも必然の改変だ。
いよいよ今夏、シリーズを『エピソード1』から順番に見る機会が訪れようとしているが、はたして初見の際のルークに対するベイダーの台詞「アイ・アム・ユア・ファーザー!」の衝撃は残っているだろうか。『エピソード3』であからさまに”ルークー=ベイダーの息子”を強調してしまえばこの『帝国の逆襲』の価値は下がってしまうし、かといって全く救いのない終わり方も辛い。せめて「なるほど、そうだったのか」「やっぱりね」くらいに思える程度のインパクトは残して欲しい。と同時にオビ=ワンとヨーダのやりとり(「あの子が最後の希望です」「いや、もう一人居る」)も、次の『ジェダイの帰還』への伏線として活かして欲しいのだが難しいところか。
またルークが「懐かしい感じがする」とダゴバを表した台詞もファンの間で議論を呼んだが、このあたりが『エピソード3』できちんと描かれているのかどうかも気になる点だ。ヨーダの持つフォースの気をそう表現したのか、それともヨーダ自身にそういうものを感じたのか(おそらくルークは出生直後にはヨーダに会っているだろうから)、あるいはタトウィーンへ逃れる際にダゴバへ立ち寄った記憶が残っているのだろうか。
(2004/9/25 VIDEO、2005/3/11 VIDEO)
作品データ