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「もののけ姫」
投稿日 : 2000/11/25 03:16
投稿者 Excalibur
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アニメーション映画のみならず、日本映画の興業成績に金字塔を打ちたてた作品。宮崎駿の「監督引退発言」もそれに拍車をかけた。
だが、作品が内包するテーマは『風の谷のナウシカ』の焼きなおしでしかなく、集大成といえば聞えは良いが新味はない。宮崎作品には珍しい残酷描写もその必要性を感じない。
現代文明が崩壊した未来世界を舞台にした『ナウシカ』での「自然と人間との共存」というテーマはわかるのだが、戦乱の世(過去の日本)を舞台に同じテーマを語ろうとすることに無理は無かったのだろうか?
自分のいるべき(属する)場所を失ったアシタカは人間(文明)を代表しないし、人でありながら獣に育てられた「もののけ姫」サンは人も獣(自然)も代表し得ない。この二人を中心にして何を描きうるのか? 世界に疎まれた者同士が「共に生きよう」とする姿は、その延長線上の世界に現在の我々がある以上、非常に虚しく響くのみである。

         (1997/7/19 新宿アカデミー)
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「PRINCESS MONONOKE」
投稿日 : 2001/01/13 23:14
投稿者 Excalibur
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<英語吹替・日本語字幕スーパー版>というやつも見た。
案外すんなり見ることが出来た。理由は英語版だったから、だと思う。
なんせ『もののけ』オリジナル版は、松田洋治を始め、石田ゆり子、森繁久弥、美輪明広、田中裕子、森光子、小林薫、西村雅彦と声聴くだけで顔が浮かんでくる面々ばかり。これって、吹替の時に一番邪魔な要素である。
ところが英語版だと、ビリー・ボブ・ソーントン、ジリアン・アンダースン、ミニー・ドライバー、クレア・デーンズ等々豪華な顔触れではあるものの、即座に顔が浮かぶわけでもないので、余計な気を使わずにすむからだ。
にしても、この作品が何故にアメリカでもてはやされるのかは今もって謎だ。

なお同時上映は、アメリカでの熱狂振り(?)を紹介するドキュメンタリー映画『もののけ姫 in U.S.A.』だった。

           (2000/7/1 船堀シネパル1)
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作品データ
投稿日 : 2001/08/11 00:24
投稿者 Excalibur
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製作総指揮:徳間康快
製作:氏家齋一郎/成田豊
原作・脚本:宮崎駿
音楽:久石譲
プロデューサー:鈴木敏夫
監督:宮崎駿

(声)
松田洋治/石田ゆり子/田中裕子/小林薫/西村雅彦
上條恒彦/島本須美/美輪明宏/森光子/森繁久彌

1997年
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