トップページ > 記事閲覧 
「スリーパーズ」
投稿日 : 2002/10/29 23:28
投稿者 Excalibur
参照先
原作:ロレンゾ・カルテカテラ
製作:バリー・レヴィンソン/スティーブ・ゴリン
製作総指揮:ピーター・ギリアーノ
音楽:ジョン・ウィリアムス
脚本・監督:バリー・レヴィンソン

ケヴィン・ベーコン/ロバート・デニーロ/ダスティン・ホフマン/ブルーノ・カービィ
ジェイソン・パトリック/ブラット・ピット/ブラッド・レンフロ/ミニー・ドライバー

1996年
記事編集 編集
Re: 「スリーパーズ」
投稿日 : 2010/06/26 17:50
投稿者 久保田r
参照先
 1967年。ニューヨークのヘルズ・キッチンという街で育った仲良し少年4人組のいたずらをきっかけに引き起こした事件とその後の人生を描いている作品。監督、脚本ともにバリー・レヴィンソン。音楽は、ジョン・ウイリアムズ。出演は、ジェイソン・パトリック、ブラッド・ピット、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、ケヴィン・ベーコン他多数。

 暗く重苦しい映画で、観賞後に深く深く考えさせられる社会派な映画かと言えば100%そうだとも言い切れず、一つの映画作品として美しい映像と、さり気なく美しい音楽と、印象に残るシーンとがしっかりと入っており、そういった多少の娯楽的な要素が控えめに盛り込まれていることで見やすい作品とはなっているものの、描いている内容は人としての尊厳に関する人権に絡んだテーマが貫かれており、出演俳優の吸引力のある演技に引き込まれ、いつの間にか意識の奥にある自分自身と向き合うような不思議な気持ちのする作品であった。

 この作品は、年齢を積み重ねるごとに身にしみるように理解ってくる内容であるように感じる。今から数年前に初めて見た時には、重いテーマであるということだけは感じ取りながら、暗い映画だという印象のみだったのだが、今回改めて見てみて、人間の尊厳の有り様について色々な角度から考えることのできる奥の深い作品だという印象を受けた。どの登場人物にもそれぞれの人生と過去が垣間見えており、少年たちの育ったヘルズ・キッチンの街の気風と住人の気質とがぶれがなく形作られてあり、実は案外身近なところでこのような人権問題があるのではないかと思えるような現実味のある内容になっていると感じた。

 とはいえ、私は作品が描いている過酷な状況を体験したことはなく、また実際に見聞きしたことがないので、作品に登場する少年たちの心身の痛みを十分に理解することができない。また、この作品は、男性と女性とでは受け取め方が若干異なるのではないかと感じている。よって、少年たちの復讐の気持ちよりも彼らの傍らにいたキャロルの気持ちの方が私にはまだ分かる気がした。そして、彼らを取り巻く街の大人たちにも様々なタイプがいて、それぞれの立場で考え、彼らを支えている。この作品は、見る人の境遇や立場により様々な受け止め方ができる複雑かつ多角的な作品だと思う。
記事編集 編集
熱い友情とは
投稿日 : 2002/10/29 23:29
投稿者 Excalibur
参照先
ニューヨークはヘルズ・キッチンで暮す4人の少年は、貧しい生活の中にも強い友情で結ばれていた。だが、些細なことから傷害事件を起こし少年院送りに。そこで彼らは看守から虐待を受け、心身ともに大きな傷を負ってしまう。長じてそれぞれの道を歩み始めた彼らだったが、ある日偶然かつての看守の一人を目撃する。その時、彼らは復讐の計画を立て始めるのであった。
ロバート・デニーロ、ダスティン・ホフマン、ブラット・ピット、ジェイソン・パトリック、ケビン・ベーコン、ブラッド・レンフロ・・・と正に「いい男」のカタログみたいな映画だが、これは骨太な作品である。少年時代の輝かしさ、一転して少年院の陰惨さ、そして最後の復讐を遂げる法廷劇、と大きく三つのパートに分かれるが、どのパートをとってもそつなくまとまっている。ただ、主演のはずのジェイソン・パトリックは影が薄く、ブラット・ピットがやや精彩を欠いているのが惜しい。
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -