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「トリプルX」
投稿日 : 2002/11/03 22:19
投稿者 Excalibur
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製作総指揮:アーネ・L・シュミット/トッド・ガーナー/ヴィン・ディーゼル/ジョージ・ザック
製作:ニール・H・モリッツ
監督:ロブ・コーエン
脚本:リッチ・ウィルクス
音楽監修:キャシー・ネルソン
音楽:ランディ・エデルマン

ヴィン・ディーゼル/アーシア・アルジェント/マートン・チョーカシュ/サミュエル・L・ジャクソン
マイケル・ルーフ/リッキー・ミューラー/ヴェルナー・ダーエン/ペトル・ヤクル
ジャン・フィリベンスキー/トム・エヴェレット/ダニー・トレホ/トーマス・イアン・グリフィス

2002年
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A NEW BREED OF SECRET AGENT
投稿日 : 2002/11/03 22:23
投稿者 Excalibur
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テロリスト・グループへ潜入させた工作員がことごとく殺された。ワルにはワルを――次にNSA(国家安全保障局)がスカウトした人材は、エクストリーム・スポーツの天才だった。自分の罪を帳消しにするのと引き替えにシークレット・エージェントになった”トリプルX”ことザンダー・ケイジは、見事に敵組織への潜入に成功するが・・・。
「新種のシークレット・エージェント誕生!!」というコピーが付けられているが、スパイ・アクション物に変化球を投げ込んだところこれが見事に効を奏し、早くも続編製作が決定とか。毒をもって毒を制する式の設定はそれほど斬新だとも思えないが(『ワイルド7』だって『スケバン刑事』だってそうだ)、あちらでは新鮮に受けとめられたのか。この秋一番の超話題作!などと過度な期待を抱かなければ充分に楽しめる作品ではある。
映画は、前半が”トリプルX”がスカウトされ、スパイになることを承伏するまで。後半は、正体がバレて脱出した後に、計画を止めるべく再度アジトへ突入するクライマックスが中心で、実は潜入捜査を行ってるパートが意外に少ない。ヒロインとのちょっとしたラブ・ロマンスを含めて、もっとユーモアたっぷりに描いてくれても良かったのに、とも思う。
ユーモアといえば、満載されたアクション・シーンは凄いを通り越して、むしろバカバカしい。飛行機からパラシュートで雪山へ降下、そのまま足につけたボードで、わざわざ爆弾を投げて起こした雪崩よりも早く滑り降りるなんざ、ただただ笑うしかない。序盤からムチャクチャなパフォーマンスを見せて、”トリプルX”ってのはこんなヤツなんだよ、というのを見せているからとりあえず納得出来るシーンで、勿論計算ずくでやっているんだろう。またヴィン・ディーゼルの面構えが、これまた説得力を持たせてくれている。ただこの強烈な個性、他の作品では上手く活かされるだろうか。「シュワルツェネッガーやスタローンの次の世代を担う」と期待は大きいようだが、これまでそう呼ばれたアクション派の俳優が何人いたのやら。数年後に、レンタル・ビデオ屋の片隅にまとめて置かれていないことを祈る。
ヒロインのアーシア・アルジェントは、前半のけだるそうな雰囲気と、一転して後半の精悍な表情の切換が頼もしく、脇のサミュエル・ジャクソンはすっかり「大作の顔」としての風格を漂わせていてマルなのだが、相手方が揃いも揃ってチンピラ風というのは迫力不足。”トリプルX”のキャラには合っているんだけど、計画がどでかいだけにギャップが・・・。
それにしても非常にウルサイ映画。ガンガンにロックは流れるわ、爆発音は座席を揺るがすわ、ランディ・エデルマンの音楽はなんだかハンス・ジマー調だわ、見終わって席を立った時に「映画館のロビーってこんなに静かだったっけ」と感動してしまった。
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