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「モンテ・クリスト伯」
投稿日 : 2002/11/09 23:37
投稿者 Excalibur
参照先
監督:ケヴィン・レイノルズ
脚本:ジェイ・ウォルパート
製作:ロジャー・バーンバウム/ゲイリー・バーバー/ジョナサン・グリックマン
音楽:エドワード・シェアマー
製作総指揮:クリス・ブリガム

ジム・カヴィーゼル/ガイ・ピアース/ダグマーラ・ドミンスク
リチャード・ハリス/ルイス・ガスマン/ジェームズ・フレイン
ヘンリー・カヴィル/アルビー・ウッディングトン/マイケル・ウインコット/アレックス・ノートン

2002年

ビデオ題『モンテ・クリスト/厳窟王』
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大河ロマンの現代版
投稿日 : 2002/11/09 23:38
投稿者 Excalibur
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今年はアレクサンドル・デュマの生誕200年にあたるらしい。それを記念しての何十度目かの映画化となる。無実の罪を着せられた船乗りエドモン・ダンテスが、やがて幽閉された牢獄から脱獄、隠された財宝を得て”モンテ・クリスト伯爵”を名乗り、自分を陥れた者達への復讐を果すという物語。膨大な原作を約2時間10分で収めるためには、かなりのキャラクターやエピソードが省略もしくはアレンジされているが、中でも一番変更されているのがキーパーソンのメルセデスだろう。ただの”悲劇のヒロイン”にとどまらず、女の強かさを発揮したキャラクターになっているのは現代的アレンジなのか。息子アルベールが実はダンテスの子供であり、その事実を隠す為に急いでフェルナンと結婚したという件はこの映画独自の設定だが、その堂々たる貫禄ぶりは主人公ダンテスが霞んでしまうほど。霞むといえばダンテスの恋敵フェルナンに重きを置いているのもこの映画の特徴だが、演じたガイ・ピアースの魅力もあってダンテスがやはり霞んでしまう。それでも最後まで見通すと、実はダンテス役ジム・カヴィーゼルの受身の演技あってこそのフェルナンであり、メルセデスであることがわかり、ああやはり主人公はダンテスなんだなと実感させてくれる。そしてダンテスの師となるファリア神父を好演したリチャード・ハリス。この作品と、続く『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が遺作となってしまったが、返す返すもその死が惜しまれる。
物語は前半の1時間が、囚われのダンテスが脱走するまで。そしてクライマックスはダンテスとフェルナンの一騎撃ちに割かれ、社交界に華々しくデビューした”モンテ・クリスト伯爵”が、ジワジワと復讐の計画を進める部分は意外に少ない。「すぐには殺さない、自分と同じ苦しみをたっぷりと味合わせてから」という宣言とは裏腹にあっさりし過ぎているのがやや物足らないが、史劇というよりもアクション映画として作られていることを考えればこれは致し方ない部分だろう。ただメルセデスやアルベールと共に旅立って行くラストシーンは驚愕。この強引なハッピーエンドの導入がハリウッド流なのか・・・?!
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