製作総指揮：マーク・ゴードン
製作：スティーブ・ペリー／マイケル・ペイサー
ストーリー：ヤン・デ・ボン／ランダル・マコーミック
脚本：ランダル・マコーミック／ジェフ・ネイサンソン
キャラクター原案：グラハム・ヨスト
音楽：マーク・マンシナ
製作・監督：ヤン・デ・ボン

サンドラ・ブロック
ジェイソン・パトリック
ウィレム・デフォー
テムエラ・モリソン
グレン・プラマー

1997年

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全米では’９７夏最大の失敗作。　日本じゃマアマアのようだけど、先に見に行った連中はこぞって酷評。ヤン・デ・ボン監督の株も見事に失速・・・と言われてるけど、この映画、そんなに酷い出来じゃないぞ。サンドラ・ブロックは貫禄ついてきたし、キアヌ・リーブスに代って主演してるジェイソン・パトリックはアクションも自分でこなして頑張ってるし、ウィレム・デフォーは完全にキレまくってて頼もしい。豪華客船というのはスピード感を出す上ではかなり難しかろうに果敢に挑戦しておる。
とはいってもヘンな映画であることは間違いございません。まずはウィリアム・デフォー。自分を首にした会社へ復讐したいのはわかるが、豪華客船シージャックと宝石強奪ってのがどーも上手く結びつかん。結局この人、何やりたかったの？　そしてジェイソン・パトリック。ハッキリ言ってこの人はスゴイ。きっちり演技してるし、身体も充分動ける。んだけど、熱演すればするほど浮きまくってしまうんだな、これが。アクション映画に必要な、良い意味での軽さがないのだ。演技が重厚すぎる。表情が乏しいんである。ジェイソンが登場すると画面が引き締まる反面、トーンがどーんと下がってしまうのだ。キアヌだったらなーとは思わないまでも、他の選択肢はなかったのかしらん？　そういやメインテーマのアレンジは、ＴＫこと小室哲哉だったっけ。どこまでもヘンな映画ではある。でも劇場の大スクリーンで見るだけの価値はある！・・・ハズ。

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