「十二人の怒れる男」
投稿日 | : 2003/04/23 22:19 |
投稿者 | : Excalibur |
参照先 | : |
監督:シドニー・ルメット
製作:レジナルド・ローズ/ヘンリー・フォンダ
脚本:レジナルド・ローズ
音楽:ケニヨン・ホプキンス
ヘンリー・フォンダ/リー・J・コッブ/エド・ベグリー/マーティン・バルサム
E・G・マーシャル/ジャック・クラグマン/ジョン・フィードラー/ジョージ・ヴォスコヴェック
ロバート・ウェッバー/エドワード・ビンス/ジョセフ・スィーニー/ジャック・ウォーデン
1957年
傑作ミステリー
投稿日 | : 2003/04/23 22:20 |
投稿者 | : Excalibur |
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父親殺しで少年が起訴される。全員一致で有罪になるかと思われたが、一人の陪審員が無罪を主張したことから思わぬ展開へ。陪審員制度を扱った法廷サスペンスで、舞台はほぼ一部屋に限定された一種の密室劇。頑なに自己の主張に固執する人、周囲の意見に流される人、結果はどうあれ早く終わってくれさえすれば良いと思っている人など、様々な陪審員たちの思惑が絡み、ある時は論理的に、またある時は感情的になりながらも次第に無罪へと傾いてゆく。派手なアクションもハッタリを効かせた演出もなく、ただ役者の力量で見せて行くディスカッション・ドラマ。議論が長引くにつれて画面の暑苦しさはヒートアップし、彼らの焦燥感や疲労感が見ている側にもジワジワと伝わっていき異様な迫力を醸し出している。それがために、最後の最後に解放感が味わえるのだ。