製作：山崎直樹
企画：黒澤満／木綿克己／沼部俊夫／泉正隆／亀井修／坂井裕／瀬戸由紀男
プロデューサー：中沢利洋
脚本：永田優子
音楽：渡辺チェル
監督：ヒグチしんじ
　
矢口真里／辻希美／加護亜依／ミカ／高橋愛
萩原舞／菅谷梨沙子／鈴木愛理／須藤茉麻
　
（声）
中澤裕子／滝口順平

2002年

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モーニング娘。の矢口真里・辻希美・加護亜依とココナッツ娘。のミカの４人で結成されたユニット、ミニモニ。の初主演映画を、平成「ガメラ」シリーズの特技監督として男を上げた樋口真嗣が、”ヒグチしんじ”として初監督。実写とＣＧを組合せた、正にオモチャ箱感覚の快作である。
店長の矢口、パティシエのミカ、ウェイトレスの辻＆加護らが働く”ミニモニ。カフェ”を舞台に、美味しいケーキの秘密を探ろうとするナゾの女子高生・高橋、お菓子の大嫌いな女王ナカジェリーヌ29世（中澤裕子が声優初挑戦。ＣＧキャラの顔も結構似ている）らが繰り広げるミュージカル調のファンタジー。
メンバーの演技はＴＶ「ハロー！モーニング」などで見せるコント並みだが、これがかえって「ポンキッキーズ！」や「ピンポンパン」などの子供番組テイストを醸し出し、バカバカしいと思いつつもついつい見てしまう。これはきっとファンじゃなくても楽しめるはず。

女王さまに使えるＣＧキャラの妖精たちの声を演じたのは、小学生からなる＜ハロー！プロジェクト・キッズ＞から選ばれた面々だが、最後は人間の姿になり本人たちも登場する。そんな彼女たちに人間の世界を見せたいと思った矢口店長が、高橋をカフェの一員に迎え、さらにみんなにカフェをまかせて去って行くというラスト・シーンは、現実のミニモニ。から矢口が卒業して替りに高橋が加入し、今度は矢口がハロプロ・キッズ選抜メンバーと新ユニットを組むという流れに即したもの。そこまでシンクロさせるか、という気もしないではないけど、ちょっぴりとしんみりさせるラストも悪くはない。

ところで女王ナカジェリーヌの「29」世というネーミングは、中澤本人の実年齢（29歳）からきてるのだろうなぁ。「三十路三十路」とかなりネタにされ（し）ていたからね(苦笑)。
また僕の見たのはビデオ版だが、劇場公開版とはかなり手を加えられ変更されているという噂。まぁ、こちらが決定版、なんだろうけどね。

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