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「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
投稿日 : 2004/06/23 23:14
投稿者 Excalibur
参照先
監督:ニール・ジョーダン
製作:デヴィッド・ゲフィン/スティーヴン・レイ
脚本・原作:アン・ライス
共同製作:レドモンド・モリス
作曲:エリオット・ゴールデンサル

トム・クルーズ/ブラッド・ピット/アントニオ・バンデラス
スティーヴン・レイ/クリスチャン・スレーター/キルスティン・ダンスト

1994年
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「選んだのは男。選ばれたのも男。」
投稿日 : 2004/06/23 23:15
投稿者 Excalibur
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自らをヴァンパイアだと名乗る青年ルイは、ジャーナリストにその恐るべき半生を語り始めた・・・。
かつて最愛の妻子を亡くし絶望の渕にあった時に、永遠を生きる伴侶を求めていたレスタトによってヴァンパイアにされてしまったルイ。彼は永遠の若さを手に入れたものの、人としての心を捨てきれずに苦悩し続ける。その苦しみの中でクローディアという少女を衝動的に襲ってしまうが、レスタトは彼女をもヴァンパイアと化してしまう。かくして三人の奇妙な共同生活が始まるが、次第にクローディアはレスタトに反抗するようになり、ついにレスタトの殺害を企てルイと共に新天地へと旅立つ。そこでルイはアーマンドというヴァンパイアに出会い、互いに惹かれるものを感じるのだが――。

語り部のルイにブラッド・ピット、レスタトにトム・クルーズ、インタビュアーには急逝してしまったリバー・フェニックス(ラストに献辞が出る)に替ってクリスチャン・スレーターを配して、アン・ライスの『夜明けのヴァンパイア』を映画化したもので、当初配布されたチラシではこの三人の後には『クライング・ゲーム』で注目されたスティーブン・レイの名前が続いていたが、その後に作成されたものでは急遽ブレイクしたばかりのアントニオ・バンデラスの名前を上げている。いずれにせよ美形スターを揃え、退廃的な雰囲気を醸し出した美しい映像が楽しめる。初めはトム・クルーズの起用に難色を示していた原作者も、打って変ってその出来映えを絶賛したといういわくつきな一本でもある。
ただしレスタトとルイ、それにアーマンドとルイの関係は同性愛の香りが濃厚であり、またルイとクローディアは擬似親子関係ではあるものの、寄り添って寝る二人の描写は同時に少女愛を想起させるに充分。単純にホモとロリコンの映画だと決めつけるのも乱暴ではあるが、かように特殊な、倒錯したエロティシズムに満ち溢れた作品だとは言える。
もっとも後で原作を読んでみると、これでも映画はかなり描写を控えめにしていたのだな、と驚いたものだが。

個人的には耽美なものは苦手だが、トム・クルーズもブラッド・ピットも格好良く、そして何よりもクローディアを演じた子役時代のキルスティン・ダンストに圧倒され、当時はお気に入りだったのだが、最近見なおしてみるとこのキャスティングがどうも今一つに感じられてしまった。元々ヴァンパイアと化した後のブラッド・ピットは様になっていないなと感じる瞬間が多々あったのだが、トム・クルーズも、そして白塗りのアントニオ・バンデラスもかなり厳しい。というか、かなりキモチワルイ。皆、揃いも揃ってコスチューム・プレイが似合わないのだ。その為に、唯一の現代人であるクリスチャン・スレーターが非常に際立って見えるのがある意味で面白い。

ちなみにビデオでの吹き替えはトム・クルーズに鈴置洋孝、ブラッド・ピットに平田広明、クリスチャン・スレーターが家中宏、アントニオ・バンデラスに玄田哲章という微妙なもの(人によってはベストなキャストかもしれないが)。これがTV放映版では江原正士、宮本充、堀内賢雄、小川真司となり、更に微妙・・・。そろそろ、これぞ決定版!といえるキャスティングで見てみたいが、さて誰が適役だろうか?
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