トップページ > 記事閲覧 
「或る剣豪の生涯」
投稿日 : 2000/12/24 21:02
投稿者 Excalibur
参照先
戦国時代を舞台に、かのロスタンの『シラノ・ド・ベルジュラック』を翻案したものであるが、これを見たときはまだ『シラノ』の何たるかをまるで知らず、大いに感銘を受けた。
原典に則して記せば、剣の腕は超一流、また弁舌巧みな詩人でありながら、大きすぎる鼻にコンプレックスを持ち、それ故に幼い頃から想いを寄せている女性への恋心を秘し、恋敵である若い武士に協力して黒子に徹する、というシラノの役どころが三船敏郎。その憧れの姫ロクサーヌが司葉子。ロクサーヌの恋人となるクリスチャンが宝田明、となる。
正直に言えばこの作品の面白さは原作の面白さであり、またそれを巧く消化しているとも言い難い。剣の腕は立つが女性に対して不器用というキャラクターは確かに三船にハマるが、美辞麗句を並べて女性に愛を語る、というシチュエーションは時代劇には似つかわしくなく、三船本人も窮屈そうだ。ただ、流石に「漢」を感じさせる演技であることは特筆してよかろう。また、司葉子の美しさも際立つ。剣豪が惚れた女性としての説得力が無ければ、この物語は成立しえないからだ。しかしながら個人的にはこのロクサーヌが、女性としての理想像だとはどうにも思えないのだが。
記事編集 編集
作品データ
投稿日 : 2003/08/15 23:03
投稿者 Excalibur
参照先
製作:田中友幸
脚本:稲垣浩
音楽:伊福部昭
監督:稲垣浩
 
三船敏郎/司葉子/宝田明/河津清三郎/藤原釜足
三好栄子/淡路恵子/平田昭彦/笈川武夫/中北千枝子
南道郎/上田吉二郎/田中春男/谷晃/千葉一郎
馬野都留子/若山セツ子/堺左千夫/富田仲次郎/向井淳一郎
稲葉義男/津田光男/山本廉/瀬良明/田島義文
池田生二/桜井巨郎/増田正雄/天本英世/大友伸
大村千吉/松尾文人/堤康久/佐田豊

1959年
記事編集 編集
件名 スレッドをトップへソート
名前
メールアドレス
URL
画像添付


暗証キー
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント





- WEB PATIO -