「007/死ぬのは奴らだ」
投稿日 | : 2001/01/05 23:09 |
投稿者 | : Excalibur |
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3代目ジェームズ・ボンドとしてロジャー・ムーアが初登場する、シリーズ第8弾。
原作者はコネリーよりもムーアをボンドのイメージだと捉えていたようで、実際何度か候補になってはいたが諸事情から実現せず、フレミングの死後にようやっと登板と相成った。だが、コネリー=ボンドを見慣れたオールドファンからは相変らず不評のようである。
初期の頃のミステリー・サスペンスの妙味は既に薄れ、バラエティに富んだ娯楽大作への転化が一層進んできているのも、ファンには納得いかないようだ。コネリーとムーアの役者としての質の違いもあるし、何よりもシリーズは生き物であるから致し方ない部分もあるのだが。
に、してもお話は決して面白くはない。ボンドの相手が麻薬王というのもスケールを感じさせないし、味付けとして(?)ブードゥ教をとり入れているが、それも活かしきれず。興行的にもイマイチであった。
また、人種差別色が強いとの批判もある。
主人公が白人で、悪役が黒人。しかも主人公は白人のヒロインを黒人から救い出すが、もう一人のヒロインともいうべき黒人女性は、途中で裏切り者として殺されてしまう、といった具合。
おそらくは当時の<黒人映画ブーム>に便乗しただけの設定で他意はなかったものと思われるが、満を持して登場したはずのムーアは、実は前途多難だったのである。
Re: 「007/死ぬのは奴らだ」
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