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「ダイヤルM」
投稿日 : 2004/11/20 22:09
投稿者 Excalibur
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監督:アンドリュー・デイビス
脚本:パトリック・スミス・ケリー
製作:ピーター・マクレガー=スコット/クリストファー・マンキャビッチュ/アーノルド・コペルソン/アン・コペルソン
製作総指揮:スティーブン・ブラウン
音楽:ジェイムズ・ニュートン・ハワード
共同製作:ナナ・グリーンウォルド/ミッチェル・ドートリーブ
製作協力:ローエル・ブランク/リサ・リアドン/テレサ・タッカー=デイビス

マイケル・ダグラス/グウィネス・パルトロウ/ヴィド・モーテンセン
デイビッド・スーシェ/サリタ・チョウドリー/マイケル・P・モラン
ノベラ・ネルソン/コンスタンス・タワーズ/ウィル・ライマン/メイブ・マグワイア

1998年
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Re: 「ダイヤルM」
投稿日 : 2008/02/22 17:20
投稿者 久保田r
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 冒頭から薄暗い倉庫のような場所でのベッド・シーンがあり、この作品が男女の愛憎の絡みを描いているサスペンスであることを示しているし、広い家でマイケル・ダグラスがドレスアップして孤独に待っている様子は、作品の中での彼のスタンスを示していて、これから展開されるストーリーの雰囲気が滲み出ている出だしとなっている。

 マイケル・ダグラスが演じるスティーブンの会社が財政難に陥り、妻の不倫を知っているスティーブンは、妻を寝取った男を利用して妻の殺害を企てる。妻は資産家であり、スティーブンは妻の遺産を狙って緻密な計画を立てる。一見完全に思えた犯罪計画だったが、事態は思わぬ方向へと展開する。殺される筈だった妻は生きており、また妻を殺す筈だった侵入犯は妻の不倫相手ではなく別の男性だった。スティーブンは予定外の事態に振り回され、主導権を握っているつもりが振り回され、少しずつ追い詰められていく──。

 この映画は、電話が度々登場しては意味深な役割を果たしている。妻の不倫相手であるデヴィッドは携帯電話を持たず、留守番機能を持つ家電話の存在がデヴィッドの人となりを表しているし、スティーブンは、携帯電話でアリバイを作りつつ別の電話で家での様子を窺うほど電話を巧みに使いこなしている。電話機が日常生活に必要不可欠なアイテムであるばかりにさり気なく使われている感があるが、作品を振り返ってみると電話機の使い分けが登場人物の性格を表現していることに気付く。もう少し電話機の印象が強かったら、邦題のイメージに近い作品になったかも知れない。

 この作品は、夫役のマイケル・ダグラスと妻役のグウィネス・パルトロウと不倫相手のヴィゴ・モーテンセンの3人がドラマを引っ張っているのだが、3人とも美形で色気があって身のこなしがセクシー。知的センスもあり、サスペンスのハラハラ感と駆け引きめいた台詞を楽しむ作品となっている。
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もう一つのエンディング
投稿日 : 2004/11/20 22:11
投稿者 Excalibur
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DVDには未使用のエンディングが収録されている。
愛人ヴィゴ・モーテンセンを殺し帰宅した、マイケル・ダグラスを出迎えた妻グウィネス・パルトロー。一緒に外出しようとの夫ダグラスの誘いを断り、食べ物を買いに行くと言って家を出るパルトロー。その間にダグラスは、隠しておいた妻の鍵を戻そうとするが・・・・・。
採用されたヴァージョンでは、外出したはずの妻が証拠のテープを手にしながらそこへ姿を現し、全てを悟った夫は妻を殺害しようとし、もみ合いの中で逆に殺される、というもの。駆け付けた刑事は、状況から「正当防衛だ」と判断してエンド、となる。
一方NGヴァージョンでは、夫が妻殺害のトリックに使用したキッチンの電話が突然鳴り出し、電話に出た夫の後ろに立った妻が証拠のテープを握り締めているというもの。そして夫に向かって銃の引き金を引く。死の間際に夫が言い残した「お前も有罪だ」との言葉に、妻は自らを傷つけ被害者を装い・・・・・・。
結末そのものは同じなのだが、そこに至るプロセスが異なるために、妻の強かさが良く出ていてこちらの方が面白い。また、こちらの方がより原題”A Perfect Murder”(完全犯罪)に近い。公開版では単なる悲劇のヒロインに終始しているので、今一つ食い足らない印象が残るのだ。
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ネタバレあり
投稿日 : 2004/11/20 22:10
投稿者 Excalibur
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ヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』のリメイクだが、内容は殆ど別物といってもいいだろう。
夫と妻、そして妻の愛人の三角関係。オリジナルでは夫が妻の殺害を企て、愛人は徹底的に妻を守る立場を貫くのだが、本作では夫が妻の殺害を依頼する相手が当の愛人で、その愛人も犯罪歴のある強かな奴という設定なので、三者三様の腹の探り合いの妙味も出している。その割りに妻一人が被害者で、夫と愛人は共に死んでしまうというラストはちょっと底が浅過ぎないか?
腹に一物ある胡散臭いパワーエリートの役は、マイケル・ダグラスにはピッタリ。愛人役のヴィゴ・モーテンセンにはこの作品で注目したが、劇中で使用されている絵は全て本人のものだと言う(アトリエの提供はデニス・ホッパー)。
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