監督／F・ゲイリー・グレイ
音楽／ジョン・パウエル

＜出演＞
マーク・ウォールバーグ／シャーリーズ・セロン／エドワード・ノートンモス・デフ／セス・グリーン／ジェイソン・ステイサム／ドナルド・サザーランド／フランキー・G

＜あらすじ＞
窃盗団の若き天才リーダー・チャーリーは、スティーブを始めとするプロを集め、水の都ベニスで50億円の金塊を盗む。しかし、その金塊は、スティーブの裏切りに遭い奪われ、父親のように慕っていたジョン・ブリジャーを亡くす。1年後、ロサンゼルスで裏切り者のスティーブを見つけたチャーリーは、再び仲間を集めてその金塊を盗む計画を立てる。その仲間には、ジョンの娘・ステラも加わっていた。

2003年
原題：THE ITALIAN JOBS

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　確かに「ミニ」。ストーリーも役者も『オーシャンズ11』のミニ版といった感じ。プロを集めて盗みを働くという基は『オーシャンズ11』と同じだが、そのスケールが小さい。そこが残念。ベニスとハリウッドで大々的なアクションロケをしているだけに、もっと豪華に見せて欲しかった。

　シナリオの出来は良いので、ストーリーそのものを最後まで楽しめるところは良かった。次に何が引き起こされるのか分からないドキドキ感が始終続くので、アクション映画の楽しさが十分に味わえる。爆発のプロ、金庫破りのプロ、天才ハッカー、ドライビングのプロ等、その道のプロが仕事を全うしていて気持ちが良い。彼らのバックボーンも設定されてあり、それがまた楽しめた。

　この映画最大の見せ場は、3台のミニクーパーのカースタント。50億円の金塊を3台に分けて積み、ロサンゼルスの街を駆け抜ける。ただ走るだけならかわいいミニクーパーだが、地下鉄の駅構内を駆け抜け、地下鉄線路内をも駆け抜ける様は、小さいながらもスポーツカー並みのかっこ良さ。健気に走る姿が何ともいじらしい。

　映画冒頭のベニスでのボートによるスタントシーンは、圧巻。水の上でのスタントながら、路上にも負けぬ迫力で披露している。このせいで今後のベニスでの映画撮影は禁止になったという曰く付きのスタント。爽快なくらいに見せてくれるボートスタントは、必見。これだけでも一見の価値有り。

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