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「東京物語」
投稿日 : 2001/01/07 10:20
投稿者 Excalibur
参照先
小津安二郎の代表作にあげられる一編。
子供たちを訪ね地方から老夫婦が上京してくるが、表面上は歓迎するのだが煙たがれる。代わりにふたりを親身に世話をしてくれたのは、戦死した息子の未亡人であった。
やがて老夫婦は田舎へと帰るが、老妻が急死。ここでも一生懸命尽くしてくれたのは、血を分けた実の息子や娘ではなく、血の繋がらない未亡人の方であった・・・・・・。
ある程度評価の定まった作品に対して今更付け加えることはないとは思うが、何気ない描写の中で「家族」というものの概念を問いかける作品。派手さや劇的な展開というものとは全く無縁だが、知らず知らずついつい引きこまれてしまう、こういう作品をこそ「名作」と呼ぶのだろうな、と実感。淡々とした、ある種突き放したような視点が印象的である。
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