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「悪魔が来りて笛を吹く」
投稿日 : 2001/01/07(Sun) 10:22
投稿者 Excalibur
参照先
宝石商殺害事件の容疑者となった椿・元子爵は、嫌疑が晴れた後に謎の遺書を残して自殺した。そこには「これ以上の屈辱に耐えられない」旨が記され、しかも「悪魔が来りて笛を吹く」と認められていた。
ところがその後、未亡人の秌子を含めた数名が、死んだはずの元子爵を目撃。
果たして元子爵は生きているのか。それを確かめるための占いが行われる場に、娘の美禰子の依頼を受け、等々力警部は金田一耕助に立ち会うように要請する。
その占いで浮かび上がった紋章に慄く一同。そして占いの終った夜、怪しげなフルートの音色が響き、秌子の父である玉虫・元伯爵が何者かに殺害されるという事件が発生した――。

西田敏行の金田一耕助というのは思っていたより妙だ。西田の巧さで一見違和感は感じさせないのだが、朴訥なようでいて意外に切れ者然とした印象を与える。それも一つの金田一像ではあるのだが。

また原作を知らないのでよくわからないのだが、どうもこのストーリー、肝心の謎解きの部分が上手くいっていない。演出のテンポがいいので楽しめるのだが、見終わって釈然としない思いも残り、残念。山本邦山のテーマ曲も印象的だ。

因みに<金田一シリーズ>は『犬神家の一族』以降、同じ主演・石坂浩二、監督・市川崑のコンビで東宝で製作されているが、東映配給ながらも角川春樹事務所サイドから見ればこの作品が二作目となるはずである

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